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失敗しない急須の選び方とは?お茶がおいしくなる急須のお手入れ方法

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お茶を美味しく頂くには、茶葉やお湯の温度、淹れ方、茶わんなどにこだわるとともに、急須にも目を向けることが大切です。

この記事ではいつものお茶をよりおいしくするための急須の選び方やお手入れの仕方をお伝えします。

急須とは?

急須とはお茶出し用の器具で、中国で酒の燗用に使われていたものが遣唐使によって持ち帰られたのが始まりではないかと言われています。

お茶は、平安時代に中国から伝わった貴族や僧侶たちに薬のようにして飲まれていた貴重なものでした。

鎌倉時代には各地で茶畑が作られ、安土桃山時代に千利休によって茶道が広まり、江戸時代になって現代と同じように急須を使ってお茶を淹れるようになりました。

急須の選び方

急須を選ぶ際には、素材や使いやすさはもちろんのこと、急須のサイズや茶こしの種類にも目を向けたいものです。

急須の選び方①素材で選ぶ

急須の素材は一般的には陶器や磁器が多いものの、耐熱ガラスや銅、鉄、銀、スズ、アルマイト、ポリカーボネートなどもあります。

陶器

1200度前後で焼かれており、保湿性にすぐれています。

陶器の代表的なものが常滑焼です。

磁器

磁器は、石粉を1300度以上で焼いており吸水性がほとんどないため、急須にお茶の味や香りが移ることはありません。

代表的なものは九谷焼や有田焼です。

ポリカーボネート

近年人気があるのが、割れないポリカーボネート性の急須です。

どんな日本茶もしりもりせずに注ぐことができるので、お客様の前でもリラックスしてお茶を淹れられます。

茶葉の開く様子も楽しめて、かつおしゃれで価格も比較的安いので、気軽に日本茶を楽しみたい若い世代にもおすすめです。

急須の選び方②使いやすさで選ぶ

急須には様々な種類がありますが、急須の取っ手の部分によって使いやすいかどうかが変わってきます。

急須の取っ手のタイプは、大きく分けると横手型、後手型、上手型、宝瓶型があります。

横手型

横手型は、日本茶用の急須として一般的によく使われており、比較的小さいサイズのものが多く少人数で煎茶を淹れるのに適しています。

後手型

後手型は、注ぎ口と取っ手が一直線になっています。

紅茶のティーポットや、中国茶の急須に見られるタイプです。

上手(うわてがた)

上手(うわてがた)とは持ち手が急須の上についているタイプで、大きめの急須によく見られ、番茶やほうじ茶用に用いられることが多いようです。

宝瓶(ほうびん)

宝瓶(ほうびん)とは持ち手がないタイプの急須です。

使いやすさは使用目的によっても違いますが、横手型急須は手首をひねらずに注げるので家庭で使うのには適しているといえます。

急須の選び方③サイズで選ぶ

急須は容量やサイズによって選ぶようにしましょう。

1人用なら150cc程度、2人用なら300cc程度、3~4人用なら400~500cc程度が目安です。

人数に合ったサイズの急須でないとお茶が出過ぎたり、薄すぎたり、冷めてしまったりします。

お茶を淹れる際、お茶の葉が湯の中で揺れ動きながら開くことによって味が抽出され、美味しいお茶がいただけます。

急須の選び方④ブランドで選ぶ

急須は陶器、磁器、炻器に分けられますが、陶器は釉薬がかけられ、磁器や炻器には釉薬はかけられていません。

代表的な陶器は、萩焼や志野焼、楽焼などです。

磁器では有田焼やマイセン、景徳鎮などが有名です。

また、陶器と磁器の中間ともいえる炻器には常滑焼、備前焼、万古焼などがあります。

炻器は「焼締め」とも呼ばれます。

急須には様々なブランドがありますが、中でも常滑焼の急須は湯切れのよさや、取っ手やつまみの持ちやすさなどに定評があり、シンプルで機能的かつ、おしゃれなデザインが世代を超えて人気があります。

急須を選ぶ際には、急須とふたの間に隙間がないかも、あわせて確かめておきましょう。

急須の選び方⑤茶こしで選ぶ

急須の茶こしには、大きく6つの種類、かご網、ささめポコ網、平網、底網、帯網があります。

一般的に家庭で日本茶を淹れるのに用いられるのは、取り外しができるステンレス製のかご網や、ささめと呼ばれる陶製の急須などです。

かご網

かご網は取り外しができて洗えるので、どんな茶葉にも使えます。

ただ、茶葉がカゴの中に閉じ込められたままの状態なので、茶葉と湯が対流しながら抽出できにくくなり、せっかくのお茶の美味しさを100%得ることができません。

ささめ

ささめは急須の内部に直接穴が開いています。

そのため湯を入れると茶葉が揺れ動き、お茶の成分や旨味がしっかりと抽出されます。

茶葉が大きい玉露などに適しており、深蒸し煎茶など茶葉が柔らかく細かいものには適していません。

ポコ網

ポコ網は、土瓶などに多く使われているタイプで、番茶やほうじ茶など茶葉が大きいものだと目詰まりしにくく使えます。

平網、底網、帯網

その他、急須に網が取り付けられている平網、底網、帯網などは、深蒸し茶などのお茶全般に使えます。

急須の掃除方法

急須には、注ぎ口と本体部のつなぎ目にお茶の葉に含まれているペクチンが付着してしまうので、定期的に掃除を行いましょう。

急須専用のブラシや子供用の歯ブラシなどを使って付着した汚れを取り除き、水道の水圧を利用して急須の口から水を注入し、しばらく水に浸けておきまします。

どうしても汚れが落ちない場合は、最後の手段として漂白剤酸素系の食器用漂白剤を薄めて浸けておく方法もありますが、その場合は十分に洗って、熱湯を入れてよくすすいでから使用しましょう。

まとめ

優れた急須はお茶を数倍美味しくする作用があるようです。

お茶を美味しく頂くには、前もって温めておいた急須にひとりあたり小さじ1杯の茶葉を人数分入れて湯呑みにお湯を注ぎ、湯呑みのお湯を急須に移して抽出すると旨味が増すと言われています。

忙しい日々の中にもほっとできるお茶の時間を持ちたいものですね。

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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