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静岡茶を世界ブランドへ──「JAPAN TEA SHIZUOKA」発表、再成長に向けた戦略とは

JAPAN TEA SHIZUOKAニュース

2026年4月14日、静岡県は「静岡茶ブランディングプロジェクト」において、新たなブランドネーム「JAPAN TEA SHIZUOKA」とロゴ、今後のアクションプランを発表しました。

本プロジェクトは、2025年7月に始動した取り組みの一環で、日本最大級の茶産地である静岡県が、世界市場に向けて茶の価値を再定義し、グローバルブランドとして発信することを目的としています。

静岡県は日本を代表する茶産地であり、長年にわたり国内外に茶を供給してきました。しかし近年は、生産者の高齢化や後継者不足、国内需要の減少、さらには荒茶生産量で他県に首位を譲るなど、構造的な課題に直面しています。

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こうした状況を受け、静岡県は2025年から2028年までの「茶業振興計画」を推進。本計画は、茶業の構造改革による生産力の強化、輸出拡大と供給力の強化、静岡茶ブランドの構築と文化の継承を3本柱としており、その取り組みの一つとして、このプロジェクトが進められてきました。

本発表によると、新ブランド「JAPAN TEA SHIZUOKA」は、「静岡県産一番茶を100%使用」「県内での仕上げ加工100%」といった厳格な定義を持つプレミアムブランドとして設計されています。

総合プロデューサーには、ユニクロやセブンイレブンのロゴで知られるクリエイティブディレクターの佐藤可士和(さとう かしわ)氏が就任しています。

またロゴは、幕末以降の輸出茶ラベル「蘭字」を現代的に再解釈し、富士山や茶畑をモチーフにしたデザインが採用されました。

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以前までは、静岡茶は品質の高さに対してブランド訴求が弱く、世界市場での認知が十分ではないという課題がありました。

この取り組みにより、プレミアムブランドとしての価値向上や海外市場での認知拡大、観光と連動したティーツーリズムの推進などが実現できると期待されています。

静岡茶は品質面では高い評価を受けながらも、ブランド戦略の遅れが課題とされてきました。今回の「JAPAN TEA SHIZUOKA」は、その構造的課題に対する本格的な打ち手といえます。

今後は商品開発や海外PR、観光体験との連携などを通じて、単なる農産品としてではなく「文化としての日本茶」を世界に発信できるかが鍵となります。

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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