2026年8月18日、農林水産省は2026年産一番茶の荒茶生産量に関する統計を公表し、静岡県が全国1位となったことを発表しました。
静岡県の一番茶の荒茶生産量は前年比31.7%増の1万700トンとなり、前年まで首位だった鹿児島県の9610トンを上回りました。静岡県が一番茶の荒茶生産量で全国首位となるのは2年ぶりです。
静岡県は日本有数の茶産地
静岡県は、温暖な気候などを生かし、古くから茶の生産が盛んな地域として知られています。国内でも有数の茶産地であり、鹿児島県や三重県などとともに、日本の茶産業を支える地域の一つです。
一方、荒茶の生産量では近年、鹿児島県との首位争いが続いています。2025年産の一番茶では鹿児島県が全国1位となり、静岡県は2位でした。静岡県は今回、生産量を大幅に増加させたことで、2年ぶりに首位へ返り咲きました。
天候に恵まれ生育が良好、抹茶需要も追い風に
今回の発表によると、2026年産の静岡県の一番茶の荒茶生産量は1万700トンで、前年から約2500トン増加しました。
生産量増加の背景には、春先の天候に恵まれ、茶葉の生育が良好だったことがあります。前年は天候などの影響によって生産量が減少していましたが、2026年は生育環境が改善したことで、収量が大きく増加しました。
さらに、世界的な抹茶人気の高まりも、生産拡大を後押ししているとみられます。抹茶の原料となる「てん茶」への生産転換も進んでおり、旺盛な国内外需要を背景に、生産者の増産意欲が高まっています。
以前までは、茶農家の高齢化や栽培面積の減少などが、静岡県の茶産業における課題となっていました。しかし、今回の生産量増加は、天候条件の改善に加え、海外を含む抹茶需要の拡大によって、茶を取り巻く市場環境が変化していることを示す結果ともいえます。
この生産量の回復や抹茶需要の拡大により、静岡県の茶産業では、生産者の収益改善や生産意欲の向上、新たな海外市場の開拓などが期待されます。
まとめ
2026年産一番茶の荒茶生産量で、静岡県は前年比31.7%増の1万700トンとなり、2年ぶりに全国1位へ返り咲きました。天候に恵まれたことによる茶葉の生育改善に加え、世界的な抹茶需要の拡大や、てん茶への生産転換なども追い風となっています。
一方で、茶農家の高齢化や栽培面積の減少といった課題は依然として存在します。今回の首位奪還を一時的な生産量の増加にとどめず、拡大する国内外の需要を取り込みながら、静岡茶ブランドや茶産業全体の持続的な成長につなげられるかが、今後のカギとなりそうです。
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