千利休が確立させたわび茶の精神に基づき、一般市民にも普及したのが町衆茶道です。反対に、武家社会のなかで独自の進化を遂げた茶道があります。それが武家茶道(ぶけさどう)です。
本記事では「武家茶道(ぶけさどう)」を解説します。
武家茶道(ぶけさどう)とは?

武家茶道(ぶけさどう)とは、江戸時代頃から、大名や武士などの武家社会を中心に広まった茶道のこと。大名茶(だいみょうちゃ)ともよばれます。武家茶道にもさまざまな流派がありますが、すべて武将が開祖となっているのがポイントです。
武家茶道の特徴は、武士ならではの所作や礼儀が重んじられている点です。刀を腰に差したままお茶をたしなむため、無駄のない直線的な動きが多め。使う茶道具も、質素なものではなく、デザインに独創性があるものが好まれました。流派によっては、男性と女性で所作が異なることもあります。
武家茶道と町衆茶道の違いについて
武家茶道と対極にあるのが、町衆茶道(町人茶道)です。町衆茶道は室町時代後期頃から始まったといわれており、江戸時代に武家茶道が出てくるまではずっと主流でした。
武家茶道と町衆茶道の主な違いは下記のとおりです。
| 武家茶道 | 町衆茶道 | |
| おおまかな発祥時期 | 江戸時代~ | 室町時代~ |
| 主役 | 大名や武士 | 町人や商人 |
| 精神 | 綺麗さび | わび茶 |
| 特徴 | ・規律を重視 ・明るくきらびやか | ・自由を重視 ・質素でシンプル |
| 現在の流派 | ・石州流 ・遠州流 など | ・表千家 ・裏千家 など |
町衆茶道は、その名のとおり商人や町人を中心に広まった茶道の形式で、千利休が確立した「わび茶」をベースにしています。
わび茶では、質素でシンプルなものにこそ本質的な美や趣があると考えており、町衆茶道でも地味な茶室や茶道具が好まれます。大切なのは、形式にとらわれない自由なやり方。己の内側に目を向けることを意識しています。
一方の武家茶道は、町衆茶道とは正反対の考え方です。大名や武士を中心に広まった茶道の形式のため、武士ならではの規律や所作を守ることを重視しています。町衆茶道が内面的な美を追及するものなら、武家茶道は外面的な美を強調するものだったといえます。
武家茶道の特徴

武家茶道の特徴をいくつか解説します。
武士らしい所作
武家茶道の大きな特徴は、武士らしい所作を行なうこと。刀を差したままでも支障のない、無駄のない直線的な動きが多いです。
例えば、武家茶道では、亭主は帯の右側に袱紗をはさむ決まりがあります。
江戸時代の武家茶道のお茶会では、武士たちは腰に刀を差したままお茶をたしなみました。武士は必ず左の腰に刀を差しています。これは、必要があれば右手で刀をつかんですぐにぬけるようにするためです。
一般的なお茶会では、亭主は茶道具を清めるための袱紗(ふくさ)を自分の帯の左側にはさみます。しかし前述のとおり武士は左腰に刀を差しているので、これでは袱紗と被ってしまい邪魔になってしまいます。そのため武家茶道では帯の右側に袱紗をはさむのです。
他にも、おじぎをする際には手のひら全体を床につけるのではなく、こぶしを床につけておじぎをするのも特徴です。このとき、背筋はピンと直線的に伸ばします。
洗練された優雅さや豪華さ
武家茶道では、それまで主流だった質素なわび茶に、優雅さや明るさを加えた世界観が重視されました。根源になっているのは、遠州流の流祖である、小堀遠州(こぼりえんしゅう)のとなえた「綺麗さび」です。遠州流とは武家茶道の流派の1つです。
綺麗さびとは、わび茶を基礎とし、わびさびのなかに洗練された明るい美しさを加えた美意識を指します。ただ派手できらびやかなのではなく、あくまでもわびさびを基礎として残しているのがポイントです。よって、武家茶道でも色や装飾が美しい茶道具などが使われます。
武家茶道の主な流派

武家茶道にはいくつもの流派があり、現代もたくさんの人々が日々稽古をしています。数多くある武家茶道の流派のなかでも、特に有名なものをいくつかご紹介します。
石州流(せきしゅうりゅう)
石州流(せきしゅうりゅう)は、片桐石州(かたぎりせきしゅう)を流祖とした流派です。
片桐は、第四代将軍徳川家綱(いえつな)の茶道指南役も務めたといわれています。その際に茶道の方法やルールなどをまとめた『石州三百カ条』を書いたといわれ、本書は当時の武家茶道のお手本のような存在だったようです。
遠州流(えんしゅうりゅう)
小堀遠州(こぼりえんしゅう)が流祖となった流派が、遠州流(えんしゅうりゅう)です。
前述のとおり、小堀遠州は綺麗さびをとなえたことで有名です。わびさびのなかに明るさや調和のとれた美しさを加えた綺麗さびは、遠州流のみならず他の武家茶道の流派にも大きく影響しています。
上田宗箇流(うえだそうこりゅう)
上田宗箇流(うえだそうこりゅう)は、上田宗箇(うえだそうこ)を流祖とした流派です。広島県を中心に広がっています。
上田宗箇は豊臣秀吉に仕えていた武士で、秀吉の茶頭であった千利休から茶道を学びました。千利休の亡きあとは、同じく武家茶道の流派の流祖である古田重然とも親交を深めたといわれています。
上田宗箇流では、男性と女性で礼のやり方など所作に違いがあるのが特徴です。
織部流(おりべりゅう)
古田重然(ふるたしげなり)、のちの古田織部(ふるたおりべ)を流祖とする流派です。古田重然は織田信長や豊臣秀吉に仕える武士で、さらに千利休の弟子として茶道を学ぶ茶人でもありました。
古田重然は師匠であった千利休からわび茶を学びつつ、自分ならではの斬新なセンスを加えていきました。例えば左右非対称の歪んだ茶碗や、独特な模様の茶碗など、古田重然のセンスは大胆でユニーク。この独特なセンスは織部好み(おりべごのみ)とよばれ、当時流行したようです。
織部流のお茶会も、古田重然の独創性を継いだ独特なやり方で行なわれます。清潔を重視しているのも特徴で、畳の上に直接茶道具は置かない、同じ茶碗で回し飲みしない、袱紗を何枚か使い分けるなどがあります。
三斎流(さんさいりゅう)
三斎流(さんさいりゅう)は、細川三斎(ほそかわさんさい)を流祖とした流派です。細川三斎はのちの細川忠興(ほそかわただおき)です。細川も織田信長や豊臣秀吉に仕えた武士で、千利休の弟子でもありました。
細川は千利休から学んだ茶道を忠実に受け継ぎ、現在の三斎流も千利休のやり方がしっかり残っているといわれています。現在は島根県の出雲(いずも)に家元があります。
山年園で販売している抹茶について
山年園では、流派や茶道のスタイルに関わらず、幅広くお楽しみいただける高品質な抹茶を取り揃えています。どの商品も、豊かな自然で丁寧に作られた抹茶ならではの、深い甘みや旨みを味わえます。
雲龍
| 商品名 | 抹茶 雲竜 |
| 商品区分 | 食品・飲料 |
| 内容量 | 【1缶あたりの内容量】 40g |
| 原材料名 | 緑茶(抹茶) |
| 原産地 | 日本産 京都府宇治市 |
| 使用方法 | お茶、ケーキ、お菓子作りなど、様々な用途で扱えます。 少量でも抹茶の風味・香りが強いので、少しづつ使用することをおススメします。 |
| 使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
| 保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
| 賞味期限 | 製造日より約8ヶ月 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 老舗のお茶屋が自信を持ってオススメする最高級な宇治のお抹茶です(^-^) |
有機抹茶(袋)
| 商品名 | 有機抹茶 |
| 商品区分 | 食品・飲料 |
| 内容量 | 30g |
| 原材料名 | 有機抹茶 |
| 原産地 | 日本産 静岡県 |
| 使用方法 | お茶、ケーキ、お菓子作りなど、様々な用途で扱えます。 少量でも抹茶の風味・香りが強いので、少しづつ使用することをおススメします。 |
| 使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
| 保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
| 賞味期限 | 製造日より約7ヶ月 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 老舗のお茶屋が自信を持ってオススメする最高級なお抹茶です(^-^) |
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