抹茶を点てる・練る茶道具である茶筅(ちゃせん)。実は種類によって穂数が約60本~120本と違いがあり、それぞれ得意とする抹茶の種類や、扱いの難しさなどが異なります。なかでも、ちょうどほぼ真ん中の穂数で、どなたにとっても使いやすいのが80本のもの。
本記事では、茶筅のなかでも特にスタンダードな「八十本立て(80本立て)」を解説します。
八十本立て(80本立て)とはどんな茶筅?

八十本立て(80本立て)の読み方は「はちじゅっぽんだて」で、穂数が約80本ある茶筅(ちゃせん)を指します。約80本とは、必ずしも80本ぴったりではなく、78本や82本など80本前後であるという意味です。
茶筅には八十本立てのほかにもいくつか種類がありますが、なかでも八十本立ては扱いやすく初心者にもおすすめです。
八十本立て(80本立て)の特徴

八十本立ての特徴をいくつかご紹介します。
扱いやすく初心者にもおすすめ
前述のとおり、八十本立ては茶道初心者の方におすすめの茶筅です。理由は、八十本立ての扱いやすさ。
八十本立ては穂先が太すぎず細すぎず、ちょうど良い細さです。そのため多少力を入れてもすぐに折れる心配が少なく、力加減が難しい初心者の方にとっても扱いやすいといえます。
きめ細やかな抹茶を点てやすい
八十本立ての穂はほど良い太さと密集度なので、適度に空気を含みやすい構造になっています。抹茶を点てる際にも、ふわっとしたきめ細やかな泡を作りやすいのがポイント。
特に薄茶は泡を点てるので、空気を含ませやすい八十本立てはおすすめです。
薄茶・濃茶どちらもOK
茶道の抹茶は、薄茶(うすちゃ)と濃茶(こいちゃ)の2種類に分けられます。茶筅の種類によっては、薄茶のみ、もしくは濃茶のみと用途が限られていることがありますが、八十本立ては両方ともOKなのがメリットです。
薄茶は少ない量の抹茶を多めのお湯で点てるもので、さらさらとした軽い質感。シャカシャカと素早く泡立てるのが特徴で、できあがった抹茶の表面にはふんわりと泡がのっています。
一方の濃茶は、多めの抹茶を少量のお湯で練り上げます。濃厚な緑色で、どろりとした粘度のある質感になり、表面に泡はできません。

八十本立て(80本立て)と他の茶筅との違い

茶筅は、八十本立てのほかにも、穂数の違いによっていくつかの種類に分けられます。それぞれ穂数が異なるだけではなく、用途も違いがあります。
ここでは、八十本立て以外の茶筅の特徴を、穂数が多いものから解説します。
穂数が多め(百二十本立て・百本立て)
穂数が多い茶筅だと、百二十本立てや百本立てがあります。百二十本立ては約120本、百本立ては約100本の穂数の茶筅です。
どちらも穂がかなり細く繊細なつくりで、ちょっとした力加減で折れやすいです。加えて、穂数が多いため持ち手も太く、握るのにコツがいります。そのため、上級者向きの茶筅です。
ふわっと抹茶を点てるのが得意なので薄茶のみに使え、反対に粘度がある濃茶だと穂が折れてしまいやすいので適していません。

穂数が少なめ(数穂・常穂)
穂数が少なめな茶筅には、数穂(かずほ)や常穂(つねほ)があります。数穂の穂は約70本で、常穂は茶筅のなかでもっとも少なく60本ほど。2つとも穂一本一本が太くしっかりしているので、力を加えても折れにくいのが特徴です。
穂が太いため薄茶を点てるのには向きませんが、濃茶を練るのにはぴったりの茶筅です。ちなみに数穂なら、薄茶にも使えることもあります。
八十本立て(80本立て)の扱い方のポイント・注意点

最後に、実際に八十本立てを使う際に意識すべき、扱い方のポイントをご紹介します。
八十本立て(80本立て)を使う前の準備
八十本立てを使う際は、いきなり使い始めると穂が硬すぎるため、まず茶筅をお湯に浸けて穂先をやわらかくしておきます。この工程は茶筅通しとよばれます。
まずは抹茶を入れる茶碗に少量のお湯を入れて、お湯に八十本立ての穂先を浸けたら軽く混ぜるように回します。こうすることで八十本立ての穂先が温まって、やわらかくなります。
穂先をやわらかくしておくと、あとで抹茶を点てる際に穂がしなるので、抹茶の点てやすさがアップします。さらに、しなりが良くなることで穂先の割れ防止にもつながります。
八十本立て(80本立て)での抹茶の点て方
八十本立てで薄茶を点てる際は、八十本立ての穂先を茶碗の底に軽く付け、その状態で手首のスナップをきかせながら、M字を書くようにシャカシャカと素早く混ぜます。抹茶全体に空気を含ませるように、泡立てるのを意識しながら混ぜましょう。
最後は茶碗の中央に茶筅の先をもってきて、真上に垂直に引き抜きます。
八十本立て(80本立て)の洗い方
抹茶を点てたあとは、八十本立てをよく水洗いします。食器用洗剤は茶筅が傷んでしまうので使わずに、水かぬるま湯だけで洗いましょう。
洗い終えたら軽く水をきり、八十本立ての先を上、もしくは横に向けて風通しの良い場所に置き乾かします。茶筅立てがあれば、そこに下向きに置いて乾かすと形崩れを防げるのでベターです。
水に濡れたまましまうと茶筅が傷んだりカビたりしてしまうため、必ず十分に乾かしてからしまってください。

山年園で販売している八十本立て(80本立て)について
山年園でも八十本立てを販売しています。巣鴨にある当社の実店舗でも愛用している、使いやすさに定評のある八十本立てです。茶筅は消耗品なので、お茶を習っている方へのプレゼントにもおすすめです。
八十本立 翠華園
| 商品名 | 茶筅 八十本立 |
| 商品区分 | 茶道具 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 老舗のお茶屋が実店舗でも愛用している茶筅です。 ご自宅用、ギフト用、どちらにも最適です(^-^) |
八十本立 竹泉堂
| 商品名 | 茶筅 八十本立 |
| 商品区分 | 茶道具 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 老舗のお茶屋が実店舗でも愛用している茶筅です。 ご自宅用、ギフト用、どちらにも最適です(^-^) |
最新記事 by 塩原大輝(しおばらたいき) (全て見る)
- 八十本立て(80本立て)はどんな茶筅?百本立てなどとの違いや扱い方 - 2026年5月12日
- 春待ち茶とは?味の特徴や美味しい淹れ方も【まろやかな深蒸し茶】 - 2026年5月9日
- 「麦茶の日」とはいつ?イベント例や美味しい麦茶のアレンジ方法も - 2026年5月7日















