せっかくお茶を淹れるなら、できるだけ美味しく淹れたいもの。しかし同じ茶葉を使っても、できあがったお茶の風味に違いが出てしまうことがあります。理由はさまざまありますが、1つは水。お茶を美味しく淹れるためには、水選びが重要です。
本記事では、硬水・軟水の違いや、お茶との関係を詳しく解説します。
硬水と軟水の違いとは?

水は大きく硬水(こうすい)と軟水(なんすい)に分けられます。
硬水と軟水とは、水の中に含まれるミネラル(マグネシウムとカルシウム)の合計量、つまり硬度の程度によって決められます。一定の基準よりもミネラル量が多く硬度が高いのが硬水、ミネラル量が少なく硬度が低いのが軟水です。この硬度のレベルは、世界保健機関(World Health Organization:WHO)によって数値目安が定められています。
硬水と軟水の違いや特徴は下記のとおりです。
硬水 | 軟水 | |
| ミネラル量目安 | 120~180 mg/L | 60 mg/L 以下 |
| 使われる主な国 | ヨーロッパ、アメリカ、沖縄など | 日本などアジア圏 |
| 味の特徴 | 少し苦みやえぐみがあり、しっかりした味わい | やわらかくあっさりした味わい |
| おすすめの用途 | 肉料理(肉の臭みを抑え、やわらかくする) | ・だしを取る ・お茶を淹れる (だしのうま味や、お茶の香りを引き出しやすい) |
参照:カルシウム・マグネシウム等(硬度)|2017年4月食品安全委員会
Hardness in Drinking-water | WHO
このように比較すると、硬水は軟水の倍以上のミネラルを含んでいることがわかります。ミネラルが多い硬水は、少し鉄っぽいような独特の苦みやえぐみがあり、ずっしりした味わいが特徴。ミネラルは肉の臭みを抑えたり肉質をやわらかくしたりするので、シチューやポトフなど肉の煮込み料理にぴったりです。
一方の軟水は、ミネラルが少ないのでやわらかい味わい。ほんのり甘みを感じることもあります。ミネラルが少ない軟水は、グルタミン酸やイノシン酸などうま味を引き出すのが得意で、だしを取る際におすすめ。また、多くのお茶の風味・香りを引き出しやすいのも軟水です。
硬水と軟水、お茶に適しているのはどっち?

お茶の風味を引き出しやすいのは軟水とお伝えしましたが、お茶の種類によっては硬水のほうが適していることも。硬水と軟水、それぞれお茶ごとに適した水を使うことで、水色や香り、味など美味しさが大きく変わります。
主なお茶の種類ごとに、向いている水について解説します。
緑茶(煎茶・抹茶など)
煎茶や抹茶などを含む緑茶全般は、軟水が適しています。特に玉露や抹茶など甘みや旨みが強い緑茶は、軟水で淹れることでまろやかな味わいが抽出されやすいです。軟水は、お茶の水色も美しい緑色にします。
ほうじ茶
ほうじ茶特有の香ばしさを十分に引き出せるのも軟水です。硬水だと香りが薄くなりやすいです。
中国茶・台湾烏龍茶
中国茶や台湾烏龍茶も軟水がおすすめです。中国茶や台湾烏龍茶は、花やフルーツを思わせる華やかな香りがあるものが多いですが、その香りを十分に引き出すためには軟水が適しています。
紅茶
紅茶のみ、硬水のほうが向いています。紅茶ならではの芳醇な香りや味わいは、ミネラルの多い硬水で淹れることでより引き立ちやすいです。紅茶の本場イギリスも水は硬水ですが、その水で淹れた紅茶の香りや味わいは格別です。
お茶(紅茶以外)を硬水で淹れるとどうなる?

上記のとおり、基本的には紅茶以外のお茶には軟水のほうが適しています。理由は、硬水にたくさん含まれているミネラルが、お茶の風味や水色に影響してしまうため。
参考までに、紅茶以外のお茶を硬水で淹れるとどうなるのか解説します。
風味が出ない
硬水で淹れると、緑茶や烏龍茶のせっかくの豊かな風味が抽出されません。特に甘みや旨みが出づらくなります。ミネラルによって甘みが抑えられ、反対に渋みや苦みが強く出すぎてしまうので、人によっては飲みづらさを感じることも。
香りも抑えられる
ミネラルは味だけではなく香りも抑えてしまいます。硬水で淹れることで香りが十分に抽出されず、香りが薄いお茶になりやすいです。特に、華やかな香りが人気の台湾烏龍茶などは、せっかくの芳醇な香りを活かしきれないことも。特に柑橘系やフローラル系の香りが出にくくなるといわれています。
水色が変色する
硬水だと、淹れたお茶の水色がくすみやすくなります。特に緑茶は、せっかくの鮮やかな緑色がくすんで赤褐色っぽくなりやすいです。
要因の1つは、茶葉に含まれるタンニンです。タンニンとは、茶葉をはじめとした植物の種や皮、根、葉などに含まれるポリフェノールの一種。独特な渋みや苦みを作る成分です。
タンニンは、ミネラルと結合しやすい性質があります。硬水にたっぷり含まれるミネラル分と結合すると、タンニン化合物が生成され、お茶が濁ったり、表面に膜が張ったように見えたりすることがあります。お茶が濁る現象はクリームダウンとよばれ、特にお茶を冷やしたときに起こりやすいです。
お茶を硬水で淹れる際のポイント・コツ

軟水のほうが適切だとわかっていても、沖縄や欧米圏など硬水のエリアに滞在するときは、どうしても硬水しか使えない状況になることも。その際に、硬水でお茶を淹れるポイントをご紹介します。
硬度が低めの水を選ぶ
水道水ではなくミネラルウォーターを使う場合は、同じ硬水でも硬度の違いがあるので、できるだけ硬度が低いものを選ぶと良いでしょう。硬度は、ミネラルウォーターのラベルの栄養成分表示の欄に表記されていることが多いです。「mg/L」という表記があれば硬度なので、数値が少ないほうがミネラル量が少なくなります。
必ず沸騰させてから使う
水道水でもミネラルウォーターでも、硬水はそのまま使うのではなく、一度沸騰させるのがおすすめです。一度沸騰させることで硬度が下がり、味わいが少しまろやかになります。
茶葉の量を増やす
硬水だと緑茶や中国茶などの風味が十分に抽出されず、味や香りが薄いお茶になってしまいます。それを防ぐために、硬水で淹れる場合は通常より多めの茶葉を使うのがおすすめです。茶葉の量を増やすことで、硬水でも香りや風味が濃く出やすくなります。
蒸らし時間を長めにする
茶葉の量を増やすだけではなく、蒸らし時間を長めにするのもポイント。通常よりも長めの時間じっくり蒸らすことで、風味や香りをしっかり抽出します。
山年園で販売しているお茶について
硬水と軟水にはそれぞれ適切な用途があり、お茶も合う水を選ぶことで格段に美味しくなります。本記事を参考に、より美味しいお茶をお楽しみください。
山年園では、日本茶から中国茶、紅茶まで多様なお茶を展開しています。当店限定のお茶も多く、ちょっとした贈り物などにもきっと喜ばれます。
掛川深蒸し 巣鴨参拝茶
| 商品名 | 巣鴨 参拝茶 |
| 商品区分 | 飲料 |
| 内容量 | 【一袋あたりの内容量】 100g |
| 原材料名 | 茶葉 |
| 原産地 | 日本[Made in Japan] 静岡県掛川市 |
| 使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
| 保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
| 賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 実店舗では圧倒的に1番人気のお茶です!! 豊島区民が選んだ「豊島の名品50選」に選ばれております。 この味でこの価格のお茶は参拝茶だけとお客様によく言われます。 是非お試しください(^-^) |
宮崎紅茶
| 商品名 | 有機 紅茶 |
| 商品区分 | 食品・飲料 |
| 内容量 | 50g |
| 原材料名 | 有機 紅茶 |
| 原産地 | 宮崎県 |
| 使用方法 | ポットとカップを十分に温めておきます。約2gで200cc が適量で 熱湯で約3分程蒸らして 充分に茶葉を躍らせます。温めたカップに注ぎ 香りを楽しみます。 |
| 使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
| 保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
| 賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 標高が高く、山の香り、樹木の香りが立つ中で、じっくりと発酵された紅茶の甘い香り(萎凋香)をお楽しみ下さい(^-^) |
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