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寒茶(かんちゃ)とは?足助や宍喰などで作られる、真冬の珍しいお茶

寒茶お茶の産地

春の終わりから初夏にかけて摘み取られるイメージが強い茶葉ですが、実は12月~2月頃の1年でもっとも寒い時期にも摘み取られる珍しいお茶があります。この時期の茶葉は甘みが強く、優しい味わいを楽しめるのが特徴。

今回は、真冬に作られる「寒茶(かんちゃ)」を解説します。

寒茶(かんちゃ)とは?

寒茶 とは

寒茶の読み方は「かんちゃ」で、文字どおり、1年でもっとも寒い時期に摘み取られるお茶です。

具体的には、毎年12月から2月頃にかけて摘み取った茶葉で作られます。この時期に摘み取られる茶葉は大きく育ち切っており、厚みもあります。寒茶のように秋や冬など遅い時期に摘まれるお茶は番茶とよばれます。

寒茶は、新茶のようなフレッシュな香りや深い旨みはないものの、豊かな甘みを感じられ、すっきりとクセがない飲みやすい味わいです。

寒茶の主な産地

寒茶 産地

寒茶は、全国でも限られた産地でのみ作られています。寒茶の主な産地を紹介します。

寒茶の産地その1:徳島県海陽町宍喰(ししくい)地区

徳島県のなかで最南端に位置する海陽町宍喰(ししくい)地区。ここでは昔から寒茶づくりが盛んです。同地域は深い山間部の集落になっていて、美しい水と昼夜の寒暖差などで美味しいお茶づくりに適した環境です。

寒茶の産地その2:兵庫県丹波篠山(たんばささやま)市

兵庫県丹波篠山(たんばささやま)市も、寒茶の生産地として有名です。

同市は兵庫県のなかでもトップクラスにお茶の生産量が多く、昼夜の大きな寒暖差や豊かな霧を活かして、平安時代から1,000年以上もお茶づくりが行われてきたといわれています。

寒茶の産地その3:愛知県足助(あすけ)地方

愛知県足助(あすけ)地方でも、寒茶が作られています。この地域で作られる寒茶は、足助寒茶(あすけかんちゃ)とよばれます。

前述のとおり、寒茶の製造工程では、茶葉を蒸したあとに手で揉んでやわらかくしますが、足助寒茶では揉む工程はありません。透明な山吹色のお茶は、すっきりと素朴な味わいがします。

寒茶の特徴

寒茶 カフェイン

寒茶の特徴をいくつか解説します。

カフェインがかなり少ない

寒茶に含まれるカフェインの量は極めて少ないです。理由は、大きく育った茶葉を使うため。

茶葉に含まれるカフェインは、新芽に1番多く含まれており、茶葉が育つにつれて少なくなっていきます。そのため、寒茶に使われる大きさまで育った茶葉には、ほとんどカフェインが残っていません。

よって、夜に飲む方や妊娠中・授乳中の方など、カフェインの副作用が気になる方にもおすすめです。

ちなみにカフェインはお茶の苦み成分なので、カフェインが少ない寒茶はほとんど苦みがなく飲みやすいです。

強い甘みがある

寒茶は苦みや渋みはほとんどありませんが、反対に強い甘みを感じられます。

厳しい暑さの夏から秋まで乗り越えてきた茶葉は、栄養成分をギュッと蓄えており、寒くなると茶葉を凍結させないように糖分を溜め込みます。その結果、糖分たっぷりで砂糖のような甘みが感じられるのです。

生産者が少なく非常に希少

寒茶の生産者はそもそも限られていましたが、近年の高齢化や後継者不足などの影響で、どんどん生産者が減少しています。よって寒茶の生産量は限られており、貴重なお茶です。

寒茶に含まれている栄養成分

寒茶 成分

寒茶に含まれている成分を、いくつかピックアップして解説します。

カフェイン

前述のとおり、茶葉は新芽に多くカフェインが含まれ、茶葉が成長するにつれて少なくなります。よって、大きく成長した茶葉を使う寒茶は、カフェイン含有量がとても少なめです。

カテキン

寒茶は、カフェインだけではなく、カテキンの含有量も少ないです。

カテキンは、茶葉に含まれるテアニンが日光に当たることで変化して作られます。寒茶が摘み取られる冬は、日照時間が少なく、テアニンがカテキンに変化する量が抑えられるために、カテキン含有量が少なくなるようです。

スクロース(糖分)

カフェインやカテキンは少ないですが、スクロース(糖分)は他のお茶に比べてはるかに多く含まれています。これは、寒い冬に茶葉が凍らないように、細胞内に糖分を蓄積するからです。

寒茶の作り方

寒茶 作り方

寒茶の作り方は、茶葉を蒸してから乾燥させるシンプルなもの。ここでは、寒茶が作られるまでの工程を順に解説します。

摘む

寒茶が摘み取られるのは、12月~2月頃の、1年でもっとも寒い時期。この時期の茶葉は、4~5月に摘んだ新茶からかなり育っています。全体的に大きく硬くなっていて、厚みもあります。この茶葉を摘み取って、よく水で洗います。

蒸す

水洗いした茶葉を、釜や蒸し器に入れて30分ほど蒸します。

やわらかくする

蒸した茶葉をシートなどの上に広げて、手で揉んだりめん棒などで叩いたりし、やわらかくほぐしていきます。寒茶に使われる茶葉は油分が多めなので、指先が少ししっとりすることも。

干す

ザルやシートなどの上に、茶葉をできるだけ重ならないように広げて、5日間ほど天日干しします。こうすることで茶葉の水分が十分に抜け、乾燥してカラカラになります。

細かく砕く

乾燥した茶葉を、お茶を淹れやすいように細かく砕いたら、寒茶の完成です。

寒茶の味について

寒茶 味

実際に寒茶を飲んだ方の味の感想を、Xよりいくつかピックアップしてご紹介します。

やはり寒茶を飲むと、しっかりした甘みを感じる方が多いようです。濃厚な甘みがありながら、すっきりとクセのない美味しさを楽しめます。

寒茶の入れ方・飲み方

寒茶 入れ方

鍋ややかんに、たっぷりの水と、大さじ3倍ほどの寒茶の茶葉を入れて強火にかけます。沸騰したら弱火にして15分ほどグツグツと煮出したら、火を止めて完成です。粗熱をとって冷蔵庫で冷やせば、アイスティーとしても美味しく楽しめます。

急須で淹れる場合は、急須に寒茶の茶葉と、熱湯を入れて5分ほど浸出させます。

甘くあっさりとした味わいの寒茶は、ひとつまみの塩や、梅干しなどしょっぱいものを加えたアレンジもおすすめです。

山年園で販売している秋冬番茶

山年園では、寒茶のように冬に摘み取ったお茶も販売しています。秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)は、文字どおり秋から冬に移り変わる時期に摘まれるお茶。ポリサッカライドという成分をたっぷり含んでいるのが特徴です。

四番水出し秋冬番茶 社山

 四番水出し秋冬番茶 社山
商品名四番水出し秋冬番茶 社山
商品区分飲料
内容量500g
原材料名茶葉
原産地静岡県 社山
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言静岡県、遠州、社山地方の四番茶です。
すっきりとした味ですが、引き締まった強さをもっていて好評です。
山年園の水出し番茶の中では、圧倒的に一番人気商品です(^-^)

三番水出し秋冬番茶 掛川

三番水出し秋冬番茶 掛川
商品名三番水出し秋冬番茶 掛川
商品区分飲料
内容量【一袋あたり】500g
原材料名茶葉
原産地静岡県掛川市
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言静岡県、掛川地方の三番茶です。
柔らかい味でホロ苦さも少しあり、女性・お子様に人気です(^-^)
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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
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このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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