熊笹いう名前を聞いたことはあるでしょうか?
日本でも、ちまきや笹団子などで使われることもあるため、見たことがある方も多いかもしれません。
実はこの熊笹、非常に栄養価の高い植物ということを知っていますか?
今回は、この熊笹を使った熊笹茶(クマザサ茶)の知られざる魅力について解説いたします。
熊笹茶(クマザサ茶)とは?
熊笹茶(クマザサ茶)の原料である熊笹は、イネ科ササ属の植物で、南は九州、北は北海道まで日本国内全域に分布しています。
また、熊笹の葉っぱの周辺が白く、歌舞伎役者が目の周りにするお化粧「隈取り」に似ていることから、「隈笹」と呼ばれることもあります。
この隈笹の名前の由来は、昭和10年ごろに牧野富太郎博士が論文の中で用いたのが起源とされていますが、熊笹の呼び方は商品や地域によって異なるため、どちらが正解で間違いということはないようです。
実際に、多くの熊笹の商品ではキャラクターやデザインにクマを添えているものが多く存在しています。
熊笹が活用されてきた歴史
熊笹は古くから重宝されている植物です。
例えば、約2000年前に中国で書かれたと言われる薬物書「神農本草経」の中にもこの熊笹の名前が登場しています。
熊笹の葉っぱは、淡竹葉(たんちくよう)という生薬として販売されています。
日本でも、熊笹は笹団子やおにぎり、ちまきで使われており、日常に古くから密接に関わっていました。
その形は、現在でもそのまま継承されています。
熊笹茶(クマザサ茶)に含まれている成分
熊笹には、以下のような成分が含まれています。
・葉緑素(クロロフィル)
・バンフォリン
・食物繊維
・ミネラル類(鉄、カルシウム、ケイ素など)
・アミリン
・グルチノール
葉緑素(クロロフィル)
ほうれん草やブロッコリー、パセリといった緑の濃い野菜に含まれています。
海藻類にも含まれている事が多い成分です。
ちなみに、野菜の中でダントツに多く含んでいるのが、ほうれん草や小松菜で70mg以上含んでいます。
バンフォリン
バンフォリンとは、熊笹に豊富に含まれる多糖類です。
煮出しても壊れない成分であり、熊笹茶(クマザサ茶)でも摂取できる成分です。
最近では、青汁などでバンフォリンを含んだものが販売されています。
熊笹茶(クマザサ茶)の副作用について
今のところ、熊笹茶(クマザサ茶)に関する副作用の症例は見つかっていません。
しかし、熊笹はイネ科であるため、イネアレルギーをお持ちの方は、念のためかかりつけの医師に相談の上、お飲みください。
また、これは健康茶全てにおいて言えることですが、療養中で薬を服用中の方、持病をお持ちの方は、事前にかかりつけの医師に確認をとりましょう。
熊笹茶(クマザサ茶)茶は青臭い味なの?
熊笹茶(クマザサ茶)と聞くと「笹という名前がついているから、なんだか青臭さそう」と思ってしまいますね。
実際に、熊笹茶(クマザサ茶)を飲んだ方のツイートをまとめてみました。以下、一部抜粋。
今日は #青汁の日 。クマ笹青汁とも呼ばれるクマザサ茶で一休み。食物繊維、カリウム等が豊富で身体の中からきれいにします。それでいて味も好評。苦味もなく爽やかな森の風味。ぽかにゃんもどうぞ。
商品カタログはこちらからhttps://t.co/2oKvhozn3O#南木曽 #クマ笹 pic.twitter.com/4W4fhocANc— キソケンクマザサ (@kumasasakiso) October 26, 2018
熊笹茶はめっちゃ枯れ草の味がしてめっちゃ好き。
— ととりゃ (@totorya_ff14) September 9, 2019
熊笹茶意外と癖になる。ほんと笹って感じの味。
— 幼女警察えーねさん (@smaideneine) August 16, 2016
まとめると……
- さわやかな森の香り
- 枯れ草の味
- 笹って感じの味
など、笹の良い香りを評価いただく方が多い印象でした。
筆者が飲んでみた感想は、「薄味でクセがなく、草の良い香りが感じられる味」でした。
香りもきつくなく、個人的にはかなり飲みやすかったです。
独特で味にクセのある健康茶も多い中で、この熊笹茶(クマザサ茶)なら、はじめて健康茶を飲む人でも飲みやすいかと思います。
熊笹茶(クマザサ茶)の入れ方
やかんで入れる場合
熊笹茶(クマザサ茶)5~10gをやかんに入れて、1リットルのお水で沸騰させます。
その後、弱火で5~6分ほど煮出すと、熊笹茶(クマザサ茶)の完成です。
急須で入れる場合
5gほど急須に入れ、100℃のお湯を注ぎ、4〜5分煮出します。
熊笹茶(クマザサ茶)は薄味なので、濃い目の味を楽しみたい方は、煮出す時間を長くしてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事で、熊笹茶(クマザサ茶)について理解が深まったなら幸いです。
ちなみに、当社でも熊笹茶(クマザサ茶)を販売しております。
当社山年園が販売する熊笹茶(クマザサ茶)は、無農薬、国産、ノンカフェイン。
霧島の麓の雄大な大地で育てられた熊笹を使っています。
ノンカフェインのため、妊娠中の方でも安心してお飲みいただけます。
ご購入の方は、下記からどうぞ。
熊笹茶(クマザサ茶)はこちら




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