お茶の雑学雑学

釜香(かまか/かまこう)とは?釜炒り茶特有の芳しい香り

釜香お茶の雑学

国内でも生産量が極めて少ない釜炒り茶。茶葉を釜で炒ることで作られるこのお茶には、釜香とよばれる魅力的な香りがあります。

今回は「釜香」をご紹介します。

釜香とは?

釜香 とは

釜香の読み方は、「かまか」もしくは「かまこう」です。

釜香とは、釜炒り茶だけにある特有の香りのこと。釜炒り茶は鉄釜で茶葉を炒って作られますが、そのときに独特な香ばしさが生まれ、釜香となります。釜炒り茶の製造工程について、詳しくは後述します。

釜炒り茶について

釜炒り茶 釜香

日本茶の製造工程は、まず生の茶葉の加熱から始まります。加熱することで茶葉に含まれる酵素の動きを止め、茶葉の発酵を抑制するのです。加熱方法は、ほとんどの場合が茶葉に蒸気を当てて蒸す方法がとられ、蒸し製緑茶となります。

一方で、蒸すのではなく鉄の釜で炒って加熱する方法もあります。この方法でできるのが釜炒り茶です。

前述のとおり、日本茶はほとんどが蒸し製緑茶で、釜炒り茶は非常に希少なもの。現在では、九州のごく一部の地域でしか生産されていません。

緑茶は中国から日本に伝わってきましたが、中国では釜炒り茶が主流でした。日本に伝わってきたときも最初は釜炒り茶でしたが、日本で蒸し茶製法が生まれ、今では蒸し茶製法のほうが主流になったのです。

蒸し製緑茶と釜炒り茶の違いは、下記のとおりです。

蒸し製緑茶

釜炒り茶

加熱方法蒸気を当てて蒸す鉄の釜で炒る
甘みや旨みが強いすっきりとした味わい
香り青々しくフレッシュ香ばしい
水色鮮やかな緑色黄色っぽい色
国内の日本茶における生産量の割合9割ほど1割にも満たない

蒸し製緑茶は茶葉に蒸気を当てて蒸すことで、青々しい香りが活きます。味は、甘みや旨みが強く、まろやかな味わいになりやすいです。

一方の釜炒り茶は、鉄の釜で炒ることで香ばしさが生まれます。味はほのかな甘みがありながら、すっきりした飲み口になります。

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代表的な釜炒り茶の産地

前述のとおり、釜炒り茶の生産は九州の一部地域だけで行なわれています。県でいうと、宮崎県・熊本県・佐賀県の3県です。

例えば宮崎県の高千穂、熊本県の天草、佐賀県の嬉野(うれしの)町などがあります。

釜香を生み出す、釜炒り茶独自の製造工程

釜炒り茶 製造工程

釜香はどのように生まれるのでしょうか。ここでは釜炒り茶の製法を順番に解説します。

炒り葉

生の茶葉を鉄の釜に入れ、300度ほどの高温で熱しながら炒ります。釜の中で茶葉を攪拌させながら、均一に熱していきます。釜香を生み出すための重要な工程です。

揉捻(じゅうねん)

熱した茶葉をよく揉んで、茶葉内に残った水分をとばします。蒸し製茶葉よりも長めに揉みます。揉むことで、茶葉がくるっと丸まった形状になるのも釜炒り茶の特徴です。

水乾(すいかん)

茶葉に直火や熱風を当てて乾かしていきます。

締め炒り

茶葉を乾燥させながら、形状を整えていきます。さらにくるっと丸まった勾玉状になります。

乾燥

さらに十分に茶葉を乾かしていきます。丸まった茶葉は中のほうが乾きづらいので、しっかり長めに乾燥させる必要があります。

釜香の特徴

釜香 特徴

前述のとおり釜香は、茶葉を鉄の釜の中で炒ることによって生まれる香ばしさが最大の特徴です。香ばしさがありながらも、すっきりした香りも感じられます。

釜香の独特な香りは、ピラジンという成分が関係しているといわれています。ピラジンは香りの成分で、お肉を焼いたときの香ばしい香りはこのピラジンがあるためです。ピラジンはほうじ茶にも含まれます。

釜香はどんな香り?

釜香 香り

Xより、釜炒り茶を飲んだ方の香りの感想を、いくつかピックアップしてご紹介します。釜香の参考にしてみてください。

釜香引き立つ、釜炒り茶の淹れ方

釜炒り茶 淹れ方

釜炒り茶のせっかくの釜香を引き立たせるためには、少し熱めのお湯で淹れるのがポイントです。通常煎茶では70~80度ほどのお湯を使いますが、釜炒り茶はそれより熱めの約80~90度のお湯を使いましょう。

急須に釜炒り茶の茶葉を5gほど入れ、約80~90度の熱湯を注ぎます。急須に蓋をして、1分ほど浸出させます。湯呑みに注ぐ際は、最後の一滴まで急須に残らないように注ぎ切るのがポイントです。

山年園で販売している釜炒り茶について

山年園の釜炒り茶は、宮崎県の五ヶ瀬川そばの茶畑で作られた、有機栽培のお茶です。鉄釜で丁寧に炒っているのですっきりした香ばしさがあり、甘いお菓子や味が濃いお料理など幅広く合います。

一般的な蒸し製緑茶とは異なる深い味わいを、ぜひご賞味ください。

有機 釜炒り茶

有機 釜炒り茶
商品名有機 釜炒り茶
商品区分飲料
内容量100g
原材料名有機 緑茶
保存方法高温・多湿を避け常温で保存
使用方法熱湯で焼く1分ほど蒸らしてからお飲みください。
または、少しお湯を冷まし、2~3分おいて茶葉を躍らせて 釜炒り茶 の香りを楽しみながらお飲みください。
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言「釜炒り製法」にこだわり、スッキリとした山吹色のお茶で、昔ながらの風味をお楽しみいただけます(^-^)/

有機 釜炒り茶の購入はこちら

有機 特選 釜炒り茶

有機 特選 釜炒り茶
商品名有機 釜炒り茶
商品区分飲料
内容量100g
原材料名有機 緑茶
保存方法高温・多湿を避け常温で保存
使用方法熱湯で焼く1分ほど蒸らしてからお飲みください。
または、少しお湯を冷まし、2~3分おいて茶葉を躍らせて 釜炒り茶 の香りを楽しみながらお飲みください。
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言「釜炒り製法」にこだわり、スッキリとした山吹色のお茶で、昔ながらの風味をお楽しみいただけます(^-^)/

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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