お茶の雑学雑学

茶匠(ちゃしょう)の意味とは?高い目利き力をもつお茶のスペシャリスト

茶匠お茶の雑学

お茶を飲んだときのさわやかな香りやまろやかな甘み、程良い渋みなどは、茶葉本来のもっていたものだけではなく、茶師や茶匠とよばれるお茶のスペシャリストたちの存在によって支えられています。

本記事では、私たちが美味しいお茶を飲むのに欠かせない、「茶匠」の仕事を解説します。

茶匠とは?読み方は?

茶匠 読み方

茶匠の読み方は「ちゃしょう」です。

茶匠の意味として明確な定義はないようですが、「匠」の文字が表すとおり、お茶における師匠や宗匠(そうしょう)を指します。お茶や茶の湯に関する深い知識や目利き力、経験などがある熟練者です。

定義はないものの、一般的には、「全国茶審査技術競技大会」で段位を取得した人を指すことが多いです。全国茶審査技術競技大会とは、全国からお茶に関わる人たちが集結し、美味しいお茶を識別するスキルを競うもの。全国茶業連合青年団によって、毎年1回開催されています。

同大会のなかでは、茶葉の見た目や香りだけで、収穫時期、産地などを当てます。実際にお茶を飲んで香りや味で判断する項目もあります。どの項目でも、茶葉一つひとつがもつ微細な違いを判別する、繊細な目利き力が問われます。

茶匠になるには?必要な資格について

茶匠を名乗るために、必須の資格はありません。あえていうなら、前述のとおり全国茶審査技術競技大会で段位を取得することが、茶匠となる基準といえるでしょう。

茶匠と茶師(ちゃし)の違いについて

茶匠に似た言葉に茶師(ちゃし)があります。どちらも明確な定義がないゆえに、ほとんど同じ意味になるといえます。

茶師は、もとはお茶の育成・製造・販売など、お茶が流通するまでに関わるすべての人を指す言葉だったようです。それがいつしか、お茶を選定してブレンドする人、といった意味合いが強くなってきました。

茶師は、全国茶審査技術競技大会で段位を取得してはじめて茶匠を名乗れる、と定義されることもあります。茶師について詳しくは、下記の関連記事もぜひチェックしてみてください。

茶師(ちゃし)になるには資格や試験が必要?【最高位・茶師十段とは】
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茶匠の歴史や成り立ちについて

茶匠 歴史

前述のように茶匠には特に定義がないため、いつ頃から茶匠とよばれる人々がいたかははっきりした記録はありません。

そもそも日本のお茶の歴史は、805~806年に空海や最澄が唐(現在の中国)から日本にチャノキの種を持ち帰り、植えたことに始まりました。国内でお茶が発展してきた歴史のなかには、まさに現在でいう茶匠のような、お茶の専門家たちの活躍があったことでしょう。

茶匠の役割・仕事とは

茶匠 役割

茶匠の大きな役割は、美味しいお茶を作り世の中に届けること。前述のとおり茶匠にははっきりした定義がないので、お茶屋さんによって茶匠の役割は変わることもありますが、基本的には下記のような役割・仕事があります。

茶農家の訪問

実際に茶農家を尋ねます。そこでお茶を作る人々の声を生で聞き、その年のお茶の品質やお茶づくりへの思いを聞くなど、「美味しいお茶を届けたい」という茶農家の思いをしっかり受け取ります。

品質チェック(拝見)

茶葉のクオリティチェックも、茶匠の大切な仕事の1つです。この品質チェックを拝見ともよびます。

茶葉の色や光沢感、形状などを目で確認し、さらに茶葉を直接手に取り、手触りの感覚でも品質を確かめます。茶碗に少しだけ茶葉を入れてお湯を注ぎ、水色や香り、味などもチェックします。

茶葉それぞれの優れた点・不足している点を、目や鼻・舌をフルに使って見極めなければならないので、お茶に対する十分な知識と目利き力が求められます。

仕入れ(買い付け)

茶葉の品質を見極めたら、どれを自分の店で買い付けるかを決めます。

合組(ブレンド)

さらに合組(ごうぐみ)も、茶匠の力の見せ所です。

合組とは、言い換えると茶葉をブレンドすること。茶葉は自然物なので、その年の気候条件や加工方法などで、どうしても味や香りに微妙な違いが出てきます。また茶葉の品種によっても、甘みが強いもの、すっきりした香りがあるもの、鮮やかな緑色の水色のもの、など特性が異なります。

そこで、茶葉それぞれの特性や品質を見極めたうえで、いくつかの茶葉を最適なバランスでブレンドするのが合組です。お茶の最終的なクオリティを左右する、非常に重要な工程といえます。

合組(ごうぐみ)の意味とは?複数の茶葉をブレンドして美味しいお茶へ。
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山年園で販売している人気のお茶について

私たちが普段美味しいお茶を飲めるのは、茶匠や茶師、お茶農家をはじめ、お茶に関わるさまざまな人たちがいるからこそ。その存在や役割を知ることで、よりお茶を美味しく感じられるかもしれません。

山年園では、オリジナルの美味しいお茶をたくさん取り揃えています。ここでは、山年園で販売しているお茶のなかでも、特に人気の高いものを集めました。山年園自慢のお茶の数々を、ぜひご賞味ください。

掛川深蒸し 巣鴨参拝茶

深蒸し掛川茶 参拝茶
商品名巣鴨 参拝茶
商品区分飲料
内容量【一袋あたりの内容量】
100g
原材料名茶葉
原産地日本[Made in Japan] 静岡県掛川市
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言実店舗では圧倒的に1番人気のお茶です!!
豊島区民が選んだ「豊島の名品50選」に選ばれております。
この味でこの価格のお茶は参拝茶だけとお客様によく言われます。
是非お試しください(^-^)

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有機 釜炒り茶

有機 釜炒り茶
商品名有機 釜炒り茶
商品区分飲料
内容量100g
原材料名有機 緑茶
保存方法高温・多湿を避け常温で保存
使用方法熱湯で焼く1分ほど蒸らしてからお飲みください。
または、少しお湯を冷まし、2~3分おいて茶葉を躍らせて 釜炒り茶 の香りを楽しみながらお飲みください。
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言「釜炒り製法」にこだわり、スッキリとした山吹色のお茶で、昔ながらの風味をお楽しみいただけます(^-^)/

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抹茶 さみどり

抹茶 さみどり
商品名抹茶 さみどり
商品区分食品・飲料
内容量2g×12P
原材料名抹茶(国産)
原産地日本産
使用方法
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法冷暗所に保存してください
賞味期限製造日より約5ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言老舗のお茶屋が自信を持ってオススメする最高級なお抹茶です(^-^)

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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