お茶の雑学雑学

知覧紅茶とは?鹿児島の温暖な気候が生んだ、甘い紅茶【ストレートティーにおすすめ】

知覧紅茶お茶の雑学

鹿児島県は、国内でも南に位置するため温暖な気候で、桜島の火山灰のおかげで土壌も肥沃です。その恵まれた条件を活かして、美味しいお茶づくりが行われています。日本茶(緑茶)のみならず、和紅茶の生産も盛んです。

今回は、鹿児島県の和紅茶、「知覧紅茶」をご紹介します。

知覧紅茶とは?

知覧紅茶とは

知覧紅茶の読み方は「ちらんこうちゃ」で、鹿児島県の南九州市周辺で生産される和紅茶のブランドです。

鹿児島県内には他にも、地域によって枕崎紅茶や屋久島紅茶など紅茶のブランドがあります。これらの鹿児島県産の紅茶は、「薩摩(さつま)紅茶」ともよばれます。

知覧茶について

鹿児島県の南九州市周辺を主産地とするお茶は、知覧茶(ちらんちゃ)とよばれます。

南九州市は、鹿児島県の薩摩半島の南部に位置し、2007年に頴娃(えい)町・知覧町・川辺町が合併してできた市です。合併前は3つの町それぞれの名前を冠し、頴娃茶・知覧茶・川辺茶という各ブランドがありましたが、南九州市ができて10年後の2017年には、知覧茶に統合されました。

知覧茶は、茶葉を通常よりも長めに蒸す、深蒸し茶が主流です。長くじっくり蒸すことで、渋みや苦みが少なく、深い甘みやコクがあるお茶になります。

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知覧という土地と、お茶づくりの歴史

知覧茶が作られる南九州市近辺は、桜島の火山灰によって水はけが良く、ミネラルもたっぷり含まれた土壌です。さらに鹿児島県ならではの温暖な気候もあり、美味しいお茶が作られる条件が揃っています。

知覧茶の歴史は長く、鎌倉時代には知覧の山間部でお茶栽培が始められたともいわれています。

知覧茶の生産が本格化したのは明治時代に入ってすぐからで、京都府の宇治茶の製法を取り入れながらお茶づくりが発展したようです。大正時代になると知覧茶の認知度が広まり、さらに昭和に入り生産量が拡大していったとみられています。

頴娃茶・知覧茶・川辺茶それぞれ発展の経緯は少し異なりますが、3つのなかでも川辺茶の歴史がもっとも古いようです。

和紅茶(国産紅茶)について

知覧 和 紅茶

知覧紅茶は和紅茶のブランドの1つです。和紅茶は別名「国産紅茶」ともよばれ、日本国内で育成・製造される紅茶の総称です。

和紅茶に使われるお茶品種は、やぶきたなど緑茶に使われるものもあれば、べにふうきなど和紅茶用に開発されたものも。また和紅茶のブランドも、知覧紅茶のほかにも三重県の伊勢紅茶や、京都府の宇治紅茶などさまざまあります。

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和紅茶は、海外産の紅茶のような独特な風味や渋みなどがほとんどなく、まろやかで甘い味わい。クセがなくやわらかな味で、ストレートでも飲みやすいです。

知覧紅茶の特徴

知覧紅茶 特徴

続いて、知覧紅茶の特徴をいくつか解説します。

甘みが強い

知覧紅茶は、数ある和紅茶のなかでも特に甘みが強いのが特徴です。砂糖やガムシロップを加えなくても十分に甘いので、ストレートティーで飲むのがおすすめ。

しっかりしたコクと旨味

知覧紅茶含め、知覧茶は深蒸し茶が主流です。深蒸しで作られたお茶は、深いコクやまろやかな旨み・甘みを感じられます。知覧紅茶もしっかりしたコクや旨みがあり、反対に苦みや渋みはほとんどありません。

さわやかでほのかに甘い香り

香りの良さも、知覧紅茶の魅力の1つです。強すぎないすっきりとした甘い香りを楽しめます。

濃厚で美しい水色

知覧紅茶の水色は、濃い赤褐色です。透明なグラスやカップで淹れると目でも楽しめます。

知覧紅茶によく使われる品種

知覧紅茶 べにふうき

知覧紅茶に使われる主なお茶品種を、いくつかご紹介します。

べにふうき

知覧紅茶で特に使われることが多い品種は、「べにふうき」です。華やかな香りが魅力の和紅茶用品種です。

べにふうきは和紅茶用に開発された品種ですが、緑茶に使われることもあります。メチル化カテキンというカテキンを多く含んでいるのが特徴で、やや苦みや渋みがあります。

ただしメチル化カテキンは、べにふうきを緑茶にすると多く残りますが、発酵させて紅茶にすると大幅に減少するといわれています。よって、べにふうきの緑茶は渋みが強めですが、紅茶は渋みが少なくなります。

べにひかり

「べにひかり」も和紅茶用に開発された品種で、鹿児島県の枕崎(まくらざき)の茶業研究所で作られました。あまり普及しておらず生産量も少ないため、幻の紅茶とよばれます。

べにひかりの特筆すべきポイントは、飲んだときにスーッと鼻に抜けるメンソール香。ミントやハッカを思わせる清涼感は、べにひかりならではのユニークな味わいです。

マスカットに似たジューシーな香りや、濃厚なコクもあり、ミルクティーにも適しています。

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やぶきた

やぶきたはそもそも日本茶(緑茶)に使われる品種で、数あるお茶品種のなかでも、国内生産量の大半を占めます。このやぶきたも、紅茶に使われることがあります。

やぶきたは甘みや旨みだけではなく、ほど良い渋みも感じられるのが特徴。バランスのとれた味わいで、万人受けするお茶といえるでしょう。

知覧紅茶の味や香りについて

知覧紅茶 甘い

Xより、実際に知覧紅茶を飲んだ方の味や香りの感想を、いくつか抜粋してご紹介します。

やはり知覧紅茶を飲むと、優しい甘みを感じるという意見が多いです。海外の紅茶の渋みが苦手な方でも、知覧紅茶なら飲みやすいかもしれません。

知覧紅茶の美味しい淹れ方

知覧紅茶 茶葉

知覧紅茶をはじめ、和紅茶を美味しく淹れるポイントは、熱湯を使うこと。熱湯で淹れることで、和紅茶のフルーティーな香りや甘み、旨みが十分に引き出されます。

淹れ方としては、ポットに知覧紅茶の茶葉を3~5gほど入れて熱湯を注ぎ、蓋をします。茶葉の量はお好みで調整してください。2~3分ほど蒸らしたら、カップに注ぎます。最後の一滴まで残さず注ぎ切るのが、美味しい紅茶を楽しむポイントです。

甘みが強い知覧紅茶は、そのままストレートティーでも十分に美味しく飲めます。もちろんミルクティーにもぴったりなので、気分に合わせていろいろ楽しんでみてください。

山年園で販売している和紅茶について

山年園ではさまざまな産地や品種、フレーバー付きなどバラエティに富んだ和紅茶を展開しています。

特に味付きの和紅茶は、いちごや栗、レモン、みかん、しょうがなどいろいろなフレーバーがあり、パッケージも可愛いのでプレゼントにもおすすめです。

国産紅茶

国産紅茶
商品名紅茶
商品区分食品・飲料
内容量2g×15パック
原材料名お茶
原産地静岡県
使用方法本品約1包を約1リットルの水に入れ沸騰させた後、1~2分煮出して召し上がりください。
急須やティーポットでもお飲みいただけます。
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言当店の紅茶は国産100%なので、安心安全にお飲み頂けます。
巣鴨のお茶屋さんの販売する紅茶を是非お試しください(^-^)

国産紅茶の購入はこちら

宮崎紅茶

宮崎紅茶 有機栽培
商品名有機 紅茶
商品区分食品・飲料
内容量50g
原材料名有機 紅茶
原産地宮崎県
使用方法ポットとカップを十分に温めておきます。約2gで200cc が適量で 熱湯で約3分程蒸らして 充分に茶葉を躍らせます。温めたカップに注ぎ 香りを楽しみます。
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言標高が高く、山の香り、樹木の香りが立つ中で、じっくりと発酵された紅茶の甘い香り(萎凋香)をお楽しみ下さい(^-^)

宮崎紅茶(みやざき紅茶)の購入はこちら

いちごの紅茶

いちご 和紅茶
商品名いちご紅茶 ティーバッグ
商品区分食品・飲料
内容量10g(2g×5)
原材料名紅茶、乾燥いちご、香料
原産地静岡県産
使用方法お茶としてお飲みいただくのはもちろん、ヨーグルトやスムージーなどに混ぜても美味しく召し上がれます。
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法高温・多湿・直射日光を避け常温で保存
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言香り豊かな紅ほっぺ(いちご)の和紅茶です。老舗のお茶屋がこだわり抜いた密りんごの和紅茶を是非お試しください(^-^)/

いちごの和紅茶の購入はこちら

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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