西尾茶の特徴|宇治に次ぐ日本有数の抹茶の産地

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「西尾茶」と聞いて、ピンと来るでしょうか?

西尾茶は愛知県のブランド茶で、抹茶の代表的な産地の一つです。

今回は、宇治茶にも引けを取らない、730年もの歴史を持つ西尾茶の魅力に迫ります。

西尾茶とは?

西尾茶は、愛知県の南部、三河湾に面する西尾市とその周辺地区の茶畑で栽培されたお茶です。

西尾市で生産されるお茶の90%以上が抹茶の原料であるてん茶であり、全国のてん茶の生産量の約20%を占めています。

西尾は川に囲まれたなだらかな丘の上にあり、水はけの良さと程よく肥えた土壌、温暖な気候で、てん茶の栽培にはうってつけの環境です。

2009年には「西尾の抹茶」が特許庁の地域ブランドに認定されました。抹茶に特化した地域ブランドは全国初です。

また、西尾茶は「地理的表示(GI)」にも登録されています。

地理的表示(GI)とは、高品質な食材を知的財産として保護する制度で、その他にも松阪牛や米沢牛、前沢牛などが登録されています。

西尾茶の歴史

愛知県の西尾でお茶の栽培が始まったのは1271年。

実相寺の開祖である聖一国師(しょういちこくし)が、宋から茶の種を持ち帰り蒔いたのが始まりとされています。

明治時代に入った頃、西尾でお茶の生産が本格化します。

紅樹院の住職、足立順道(あだちじゅんどう)が宇治から持ち帰った茶の種と製茶技術をもとに茶園を開き、農家とともにお茶の生産技術を磨いていきました。

お茶は海外への貴重な輸出品だったこともあり、大正時代の後期には、栽培の中心が玉露からてん茶へ変わります。

その後、茶製造の機械化により、西尾茶は日本有数の抹茶の産地として大きく発展をとげました。

西尾茶の製茶見学・茶摘み体験ができる場所

西尾地区では、さかんに製茶見学や茶摘み体験、茶会が行われています。

・あいや抹茶ミュージアム和く和く
・葵製茶
・松鶴園本店

※過去実績を元に紹介しています。実際に訪問される際は、各企業のホームページをご覧のうえ、お越しください。

西尾茶の味の特徴

西尾茶は宇治抹茶と違い、濃厚なコクと旨味があり、上品ながらも強い芳香を放ちます。また、色は深く濃い緑色をしています

また、西尾の抹茶の90%は加工用として利用されていることから、お菓子やアイス、ケーキなどの材料として非常に有用です。

2016年には、西尾茶を使った「大人のきのこの山・たけのこの里」が明治製菓より発売され、濃厚な味わいと豊かな風味が話題を呼びました。

新茶の時期は?

西尾茶の新茶の時期は、5月上旬~6月上旬頃です。

一般的な新茶の時期は早いところで4月下旬から、西尾では4月半ば頃から寒冷紗をかける作業が行われます。

温暖な土地ほど新茶の時期が早まりますが、その年の気候によっても差があります。

西尾茶は一番茶の割合が約70%にのぼり、京都の約51%を上回ります。

西尾茶の生産量と価格帯

平成25年度の統計では、全国で2,243トンのてん茶が生産されました。

愛知県では479トン、そのうちの400トンを西尾茶が占めています。

生産量は少ないですが、お手頃なものだと1,900円/kgほどで手に入ることも。

高級なものは1缶30g入りで700~4,000円が目安となりますが、価格は様々です。

西尾茶の美味しい入れ方

茶碗、湯冷まし、茶こし、茶筅、抹茶を用意しましょう。

湯冷ましに約80℃ののお湯60ccを入れます。抹茶はティースプーン軽く1杯を目安に使います。

濃茶用の抹茶を薄茶に使うのは問題ありませんが、薄茶用の抹茶を濃茶に使うのはあまりおすすめしません。

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お茶を点てる際、まずは温めた茶碗に、茶こしに通しながら抹茶を入れます。

湯冷ましからお湯を投入し、茶筅でM字を描くように動かし、全体がよく混ざったら完成です。

お茶の世界では、お茶の表面に泡を立てる流派と立てない流派がありますが、自宅で気軽に楽しむ場合はお好みでどうぞ。

まとめ

今回は、愛知県のブランド茶「西尾茶」を紹介しました。

京都の宇治抹茶と比べると、その知名度は劣りますが、スイーツを始めとする食品加工原料としては全国トップを誇っています。

もちろん、飲料としても宇治抹茶に引けをとらないほど魅力たっぷりなので、ぜひこの機会に西尾の抹茶を味わってみてはいかがでしょうか?

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