抹茶の歴史と有名な産地|粉末緑茶・粉茶との違いは

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身近な存在ですが、高級なイメージがある抹茶。

海外では、「Matcha」と日本語がそのままローマ字表記になり、認知されている日本を代表する伝統文化です。

今回は、この抹茶の歴史や種類、成分などについて、詳しく解説いたします。

抹茶とは?

お茶の伝来と抹茶の歴史

お茶の始まりは、遣唐使が805年に中国から茶の種を持ち帰り、比叡山のふもとに植えたのが始まりと言われています。

その後、日本各地に広がり、日本のお茶の歴史が始まります。

1191年に宇治で茶の栽培が始まり、1738年には宇治の永谷宗円が煎茶を開発します。

これが現代のお茶のルーツです。

室町時代には、抹茶が上流貴族の間の嗜みとして広がり、その後、安土桃山時代に千利休によって「茶道文化」が本格的に隆盛します。

抹茶の値段

平成28年の農林水産省の発表データによれば、抹茶の値段は1kgあたり3,088円ほどで、お茶の生産量全体の2.4%を占めます。

抹茶は高級品というイメージがありますが、実は玉露はお茶全体の0.3%しか生産されておらず、1kgあたり5,746円で抹茶より値段が高いです。

これは、玉露が被覆栽培と呼ばれる生産方法で作られ、玉露を栽培する生産者が少ないためです。

抹茶と粉茶の違いは?

抹茶と粉茶、粉末緑茶は見た目がそっくりですが、全くの別物です。

違いは大きく分けて2つ。「原料」と「入れ方」です。

抹茶はてん茶が原料、粉茶は煎茶が原料

抹茶はてん茶をパウダー状にしたお茶です。

てん茶とは、日光を遮って育てたお茶の葉を蒸して乾燥させ、石臼で挽いたもので、一般的なお茶よりも手間がかかるため高価です。

味も一般的なお茶よりも良質とされます。

理由は、日光を遮ることにより、お茶の旨味成分であるテアニンが残るからです。

煎茶のように茶葉を日光に当てると、テアニンが苦味成分のカテキンに変わります。

それに対し、粉茶の原料は煎茶です。

煎茶の製造過程で出る「粉砕されたお茶」が粉茶の原料です。

品質は一級品であるにも関わらず、副産物であるため安く手に入ります。

粉砕されているため味が濃く、素早く入れられるのが特徴です。

粉末緑茶は粉茶をパウダー状にしたお茶

粉末緑茶とは、粉茶を更に細かくパウダー状にしたものです。

水やお湯に入れて混ぜるだけで飲めます。

急須や茶筅などを使うことなく簡単に入れられ、茶葉の栄養を丸ごと摂取できるため、とても人気です。

抹茶の種類は「濃茶」「薄茶」の2種類

抹茶には、濃茶(こいちゃ)と薄茶(うすちゃ)があります。

大きな違いは、お茶の濃度による「見た目」です。

濃茶はツヤがあるドロッとしたお茶を、数人で回し飲みします。

薄茶はわたしたちがイメージする抹茶に近く、1人で飲むサラッとしたお茶です。

濃茶は「おこい」、薄茶は「おうす」と呼ばれることもあります。

濃茶と薄茶で使われる抹茶の違い

濃茶と薄茶で使われる抹茶は異なります。

濃茶で使われる抹茶は、薄茶用の抹茶に比べると高品質で、値段も高いです。

高品質な抹茶は甘みがあり苦味が少ないので、高温で練る濃茶に向いています。

一方、薄茶は低い温度で入れるため、値段が安い抹茶でも問題ありません。

なお、薄茶用の抹茶で濃茶を入れると苦味が強くなるので注意。

抹茶に含まれる成分

抹茶には様々な栄養素が含まれています。

代表的な成分を3つ紹介します。

カテキン

カテキンは、お茶の苦味成分です。

抹茶には、煎茶ほど多く含まれていません。

ビタミン類

ビタミンAやビタミンC、βカロテンといったビタミン類を含んでいます。

カリウムやリンなどのミネラルも豊富です。

テアニン

テアニンはアミノ酸の一種で、お茶の旨味成分です。

抹茶は煎茶よりもテアニンが多く含まれ、苦味が少なく甘みを楽しめます。

抹茶の副作用とカフェインについて

抹茶の副作用として最も考えられるのは、カフェインです。

食品安全委員会データによれば、100mlあたりカフェインが64mg含まれており、コーヒーの60mgと比較しても、いかに多いかが見て取れると思います。

特に妊婦や授乳中の女性は、カフェインの目安摂取量(1日200mg)を参考にし、抹茶は1日1杯までに留めましょう。

抹茶で有名な産地

宇治(京都)

宇治はお茶の発祥の地でもあり、高級抹茶の有名産地です。

宇治茶は、狭山茶、掛川茶と並び、「日本三大銘茶」の一つに数えられています。

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和束町(京都)

和束町は、宇治に次ぐ京都のお茶の産地で、抹茶の原料であるてん茶の生産量が全国トップクラスです。

宇治がブレンド茶であるのに対し、和束町のお茶は単一の畑からとれる茶葉を使います。

西尾(愛知)

京都に次ぐてん茶(抹茶)の産地である愛知県。

「西尾の抹茶」という、特許庁が定める地域ブランドの抹茶が有名です。

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「西尾茶」と聞いて、ピンと来るでしょうか? 西尾茶は愛知県のブランド茶で、抹茶の代表的な産地の一つです。 今回は、宇治茶にも引けを取らない、730年もの歴史を持つ西尾茶...

静岡

静岡茶では深蒸し茶などの煎茶が有名ですが、品質の高いてん茶(抹茶)も多く生産されています。

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鈴鹿(三重)

日本一のかぶせ茶の産地である三重県では、てん茶(抹茶)も多く生産されています。

かぶせ茶の一番茶を粉にした「鈴鹿抹茶」が有名です。

まとめ

今回は「抹茶」について詳しくお伝えしました。

知っているようで知らないことが多い抹茶。

歴史や背景を知りながら飲む抹茶もまた格別。

ちなみに、当社でも抹茶を販売しています。

当社が販売しているのは、京都宇治産の高級抹茶です。

ぜひご家庭で本格的な宇治抹茶を堪能してみては?

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