「甘酒」は年末年始の帰省や初詣などに登場する飲み物であり、体だけでなく心までほっこりと温まりますよね。
詳しく見てみると、甘酒には「酒粕」や「米麹」という原材料だけでなく、作り方や保存にも様々な方法があります。
身近な存在なだけに、意外にも基本的なことが分からないという方も多いのではないでしょうか?
ということで、今回は酒粕甘酒と米麹甘酒の違いを説明し、酒粕甘酒の成分や作り方、保存についてもお伝えしていきます。
こちらの記事を読めば酒粕甘酒について詳しく知れるので、自分の好みに合った「甘酒」を選べるようになります。
酒粕甘酒と米麹甘酒の違い
「甘酒」には大きく分けて
● 酒粕甘酒
● 米麹甘酒
の2種類があり、含まれているアルコールや糖分に違いがあります。
酒粕甘酒にはアルコールが含まれている
酒粕甘酒は「酒粕」を原料に、米麹甘酒は「米麹」を原料に作られています。
「酒粕」とは、米麹に酵母菌を加えて発酵させた「もろみ」を絞ったときに出るカスのことです。
絞った液体は「日本酒」になります。
市販の酒粕甘酒は、アルコール度数1%未満の清涼飲料水として売られていますが、手作りする場合には5~8%ほどのアルコールが残ります。
酒粕甘酒は甘さが控えめ。自分好みに調節できる
米麹甘酒は砂糖の塊を食べているような強い甘みがありますが、酒粕甘酒にはほとんど甘みがありません。
これは、酒粕甘酒の原材料である「酒粕」の作り方に理由があります。
米麹に乳酸菌を加え発酵させて作ったもろみから日本酒と酒粕が作られますが、発酵の段階で糖がアルコールに分解されるからです。
もちろん、市販の酒粕甘酒には飲みやすいように砂糖が加えられていますが、自分で薄めて飲むタイプや手作りしたものは甘さが控えめになっています。
酒粕甘酒に含まれている成分
「飲む点滴」といわれる酒粕甘酒には、以下のような成分が含まれています。
● 食物繊維
● たんぱく質
● ビタミン類
● ミネラル(マグネシウムやカルシウムなど)
● アミノ酸
● 葉酸
● ペプチド
● 有機酸
● βグルカン
酒粕甘酒の作り方
酒粕甘酒を手作りする場合、
● 電子レンジを使って作る即席甘酒
● 炊飯器で作る本格甘酒
の2種類があります。
材料を買ってきてすぐに飲みたい場合は電子レンジを、本格的に作り置きしたい場合には炊飯器を使って作りましょう。
酒粕甘酒の作り方1.電子レンジで作る方法
マグカップ1杯分の酒粕甘酒に必要な材料は以下の通りです。
● 酒粕 40g
● 水 160cc
● 砂糖 大さじ1
①マグカップに酒粕と1/3ほどの水を加え、レンジで30秒ほど温めます。
②取り出してスプーンなどで酒粕を溶かすように混ぜ、残りの水と砂糖を加えて、さらに1分ほど加熱したら完成です。
④塩をひとつまみ加えたり、酒粕や砂糖の量を調節したりして、自分好みの味を探してみましょう。
<参照:https://cookpad.com/recipe/3837035>
酒粕甘酒の作り方2.炊飯器で作る方法(砂糖なし)
炊飯器の場合は砂糖なしで作るので、自分好みの甘さや濃度に調節できます。
一度にまとめて作っておいて小分けにして冷凍しておくと、温めるだけですぐに飲めるのでおすすめです。
● おかゆ 1合
● 米麹 200g(1袋)
● 酒粕 200g(1袋)
● 水 1.5L
● 塩 小さじ½
● 生姜の絞り汁 大さじ1
①炊飯器におかゆと米麹、1Lの水を加えて「保温スイッチ」を押します。
②フタは開けたままにし、濡れ布巾かザルなどをかぶせてホコリや雑菌がなるべく入らないようにします。
③1日くらい(20時間前後)経ったら味見をし、砂糖の塊のような甘みが出てきたら酒粕を混ぜ込みます。
④1時間ほど経ったら酒粕が溶けている頃なので、水と塩、生姜の絞り汁を入れてよく混ぜ、さらに3時間~半日ほど置いたら完成。
<参照:https://cookpad.com/recipe/3619817>
後は飲みたいときに水や砂糖でお好みに調節します。
ここまで出来たら冷蔵や冷凍で保存しますが、気になる方は一度しっかり火入れをして雑菌を飛ばしておくと安心です。
酒粕甘酒のおすすめの保存方法は「冷凍」
酒粕甘酒をおいしく保存するには、冷凍がおすすめです。
炊飯器で作った酒粕甘酒を冷凍保存する場合は、1ヶ月を目安に飲みきりましょう。
冷蔵保存の場合は、
● 火入れした酒粕甘酒・・・1週間
を目安にしてください。
市販のものは未開封で常温保存、開封したものは冷蔵庫で1週間を目安に保存できます。
まとめ
今回は「酒粕甘酒」について詳しく解説しました。
簡単にまとめておきましょう。
● 甘さが控えめ
● 砂糖なしで自宅でも作れる
● 冷凍保存がおいしく長持ちする
● 冷蔵保存は2日~1週間を目安に
酒粕甘酒は電子レンジで1杯ずつ作るのはもちろん、炊飯器を使えば放置するだけで本格的なものが簡単に作れます。
作り置きしておけば水で調節するだけですぐに飲めるので、冬の冷えた体を温める自然な栄養ドリンクとして常備してみてはいかがでしょうか?
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当社の酒粕は、日本の伝統ある酒蔵で生産された酒粕を使用、当店限定の商品です。
本日紹介した甘酒にするのはもちろん、ヨーグルトや味噌汁にそのまま入れて混ぜて召し上がることもできます。
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