滋賀県で作られるお茶のなかでも、香りの良さに定評があるのが朝宮茶(あさみやちゃ)です。日本五大銘茶の1つにも数えられるほど、品質の高さが評価されています。
今回は、香りを味わう「朝宮茶(あさみやちゃ)」を解説します。
朝宮茶(あさみやちゃ)とは?

朝宮茶とは、滋賀県甲賀市(こうかし)信楽町(しがらきちょう)の朝宮(あさみや)で生産されるお茶の銘柄です。読み方は「あさみやちゃ」です。
そもそも滋賀県で作られるお茶の総称は近江茶(おうみちゃ)とよばれます。朝宮茶は、近江茶の種類のなかの1つです。

朝宮茶の産地である朝宮は甲賀市に属しており、同市は滋賀県のなかでも特に近江茶の生産が盛んな場所。滋賀県で作られる近江茶の実に9割ほどが、甲賀市で作られています。甲賀市では、朝宮茶のほかに、土山町で作られる土山茶も有名です。
朝宮は甲賀市の西側で、京都府との県境に位置しています。朝宮のほとんどの土地が急斜面の山間部で、朝晩の寒暖差が大きめ。この寒暖差により豊かな霧が発生しやすく、霧が茶葉をカバーすることで甘みや旨みが詰まった美味しいお茶ができやすくなります。
朝宮茶の歴史
朝宮茶の歴史は、日本のお茶の歴史のなかでもとても古いです。朝宮で朝宮茶が作られ始めたきっかけは、805年まで遡ります。
805年に、遣唐使として唐(当時の中国)から日本に帰ってきたのは最澄(さいちょう)という僧でした。最澄は、当時まだ日本にはなかったお茶文化に唐で出会い、お茶の種を日本に持ち帰り植えました。このとき植えた場所の1つが岩谷山、つまり現在の朝宮だったとのこと。ゆえに朝宮は、日本最古の茶産地ともいわれています。
室町時代になると、朝宮茶の生産量が増えたようです。理由は、茶の湯(茶道)が大きく発展を遂げたため。茶の湯の基礎となったのは「わび茶」の精神で、シンプルで不完全なもののなかに美を見いだしました。
鎌倉時代中期頃から作られ始めたといわれる信楽焼(しがらきやき)は、粗い土質が特徴。この着飾らないナチュラルな質感が、わび茶でも好まれたようです。そのため茶の湯の発展とともに信楽焼の茶器の生産量も増え、同じく信楽で作られる朝宮茶の生産量も増えたとみられています。
朝宮茶(あさみやちゃ)の特徴

続いて、朝宮茶の特徴をいくつかご紹介します。
華やかな強い香りがある
朝宮茶は「香りの朝宮」とも称されるほど、香りが素晴らしいことで知られています。その香りは他の地域のお茶とは異なり、独特な魅力をもっています。
特に、新茶はみずみずしくやわらかい香りを感じられ、絶品です。
渋みと甘みのバランスが良い
朝宮茶の味は、濃厚な甘みや旨みではなく、すっきりした甘みのなかにしっかりした渋みも感じます。
甘いだけではないキリッとした渋みは、あんこやチョコレートなど甘みが強いお菓子との相性も抜群。さまざまな料理やお菓子と一緒に楽しめるお茶です。
日本五大銘茶の1つに数えられている
朝宮茶はそのクオリティの高さから、日本五大銘茶の1つにも数えられています。日本五大銘茶とは、朝宮茶のほかに下記4つのお茶のことです。
・川根茶(静岡県)
・本山茶(静岡県)
・狭山茶(埼玉県)
京都府の宇治茶は、緑茶発祥の地ともいわれる宇治田原が主な産地で、渋みのあとに深い甘みを感じられる味わいです。
静岡県の川根茶は浅蒸しでさわやかな香り、本山茶(ほんやまちゃ)は「天然の玉露」と称される上品な甘みや旨みがあります。

埼玉県の狭山茶は、寒い地域で作られることで深いコクや旨みがあるのが特徴です。
ほうじ茶・抹茶・紅茶など幅広く展開
朝宮茶は香りの良さを活かして、煎茶だけではなくほうじ茶や抹茶、和紅茶などにも幅広く展開されています。
朝宮茶(あさみやちゃ)の味や香りについて

Xより、朝宮茶を飲んだ方の味や香りの感想を、いくつかご紹介します。
多田製茶 茶の匠 滋賀朝宮煎茶
特に飲み方の説明なかったので、
茶葉5.5g、湯量300ml、湯温推定75℃、時間2分でやってみた。すっきり飲みやすい。
もう少し渋み欲しい感じがしたので、今度は湯温100℃位で行こかな😊 pic.twitter.com/nhrM1HI7i2
— 徒然さん。 (@tealovecurry1) January 24, 2026
年末年始のティータイムは煎茶+和菓子になりがち。
普段贔屓にしている和菓子屋さんがあるけれど、スーパーで見つけた練り切りについつい手が伸びてしまった。朝宮茶の彩雲。
上品な渋みと深みのある甘味が好きで、和菓子を食べるときのお楽しみ。#茶好連 pic.twitter.com/4xxJpDCgN9— ひと雫 (@voyager770905) December 31, 2025
幼稚園が今日で終わりで早めに帰ってきたので石油王に教えてもらったお餅屋へ✨
わらび餅とこごめもち両方めっちゃ美味かった😊
お茶も朝宮茶を🫖で出してくれてこれまた渋みがあって美味い!
サイコーでした👍 pic.twitter.com/YmqiCg0Zf3— 怖い先輩×パンダ= 🐼コワパン先輩🐼 (@kowapan_senpai) December 23, 2025
朝宮茶 かたぎ古香園さんのやぶきた「朝宮の粋」(瀧家)
50度で淹れる旨みたっぷりのお茶。鼻から抜けていく爽やかで豊かな香り。2、3煎、華やかな風味が続いて美味しい
いただきもののお菓子、名古屋ひつまぶしあられ。何これ、まんまひつまぶし味なのがたまりません#茶好連#木漏れ日のお茶会 pic.twitter.com/mv0yywWpWy
— 更紗 (@sweetsarasa) December 21, 2025
朝宮茶を飲むと、優しい甘みのなかに深い渋みを感じる方が多いようですね。すがすがしい香りも特徴的で、この香りこそ朝宮茶の大きな魅力だといえるでしょう。
朝宮茶(あさみやちゃ)の美味しい入れ方

急須に朝宮茶の茶葉を5gほど入れ、70~80度ほどに少し冷ましたお湯を注ぎます。急須に蓋をして1分間ほどおき、お茶を浸出させます。
朝宮茶は豊かな香りと深い渋みが魅力です。キリッとした渋みがお好きな方は、1分より少し長めに浸出させるとより渋みが際立ちます。
1分ほど浸出させたら、湯呑みに少しずつ回し注ぎましょう。最後の一滴までしっかり注ぎ切るのが、美味しいお茶を楽しむポイント。2煎目を淹れるときは、お湯を注いだら10~20秒ほどと短めに浸出させてから注ぎます。
アイスティーにする場合は、ポットに1Lほどの水を入れ、朝宮茶の茶葉を10gほど入れます。茶葉は不織布などのティーバッグに入れましょう。あとはポットごと冷蔵庫に入れて数時間置きます。アイスティーにすると、ホットよりも甘みが際立ちます。
山年園で販売している日本茶について
山年園では国内さまざまな産地の美味しいお茶を揃えています。
なかでも看板商品として人気が高いのが『とげぬき地蔵茶』。巣鴨に店舗をかまえる当店ならではの、オリジナル商品です。まろやかな甘みと深い渋みのバランスが絶妙で、どのようなシーンにも合う煎茶です。
とげぬき地蔵茶
| 商品名 | とげぬき地蔵茶 |
| 商品区分 | 飲料 |
| 内容量 | 【1袋あたりの内容量】 100gまたは200g |
| 原材料名 | 茶葉 |
| 原産地 | 日本[Made in Japan] 静岡県掛川市 |
| 使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
| 保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
| 賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 当店限定の巣鴨とげぬき地蔵茶です。 参拝茶と比べて、茎を抜いてあり、渋い味が特徴的です(^-^) |
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