川根茶の特徴や歴史|山の空気を含んだやさしく爽やかなお茶

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日本茶の生産量第一位を誇る静岡県のブランド茶「川根茶」。

川根茶は静岡県中部の大井川流域で生産されるブランド茶で、黄金の水色と口に入れたときに広がるさわやかな香りが特徴です。

本記事では、川根茶の概要と歴史、美味しい入れ方を解説します。

川根茶とは?

川根茶は、静岡県中部の大井川上流域、川根本町周辺で生産されるお茶で、昔ながらの「浅蒸し製法」が受け継がれています。

水はけがよく、新鮮かつ養分に恵まれた水が十分に供給され、ほどよい日照と湿気、1日の寒暖差によって育まれる川根茶は、爽やかな香りとバランスのよい味わいが特徴です。

2007年には川根茶は商標登録され、次のように定義されています。

・静岡県の川根本町、川根町で摘採された茶葉を使うこと
・同町内の工場で製茶した「荒茶」を100%使用すること
・100%でない場合は「川根茶ブレンド」とすること

茶品評会でも受賞常連地区で、茶業界では初の天皇杯を受賞するなど、業界内でも高く評価されています。

川根茶の歴史

1599年には茶園が存在、1641年には年貢として徳川家光に献上されたと記録されていることから、川根茶の歴史は400年に上ることが判明しています。

坂本藤吉、村松嘉蔵、中村藤五郎、諸田新左衛門の4人の茶匠が活躍し、川根茶を発展させた明治時代には、海外輸出もさかんに行われていました。

大正初期に中村光四郎翁が考案した「川根揉切流」は、静岡県内の手揉み八流派のひとつであり、川根茶の伝統製法となっています。

川根茶の品種

川根茶として用いられる品種は次の通りです。

品種名早晩性
やぶきた中生
山の息吹早生
香駿(こうしゅん)中生
おくひかり晩生

静岡県内で栽培される茶品種のほとんどは「やぶきた」ですが、「おおいわせ」「さやまかおり」「つゆひかり」「しずかおり」「ゆめするが」「かなやみどり」「さわみずか」といった品種も、わずかながら栽培されています。

新茶の時期は?

川根茶は、山間の地域で栽培されているため、日照時間が短く、新茶の摘み取り時期は4月後半からと、他の地域に比べるとやや遅めです。

新茶の時期はその年や茶園によっても変わるので、茶園やお茶屋の情報をチェックしましょう。

茶摘みは5月下旬で終わりますが、一般的に8月ころまでは新茶を購入できます。

川根茶の生産量と値段相場

平成21年に静岡県が行った調査によれば、川根茶の生産高は次の通りになります。

・栽培面積・・・約590ヘクタール
・荒茶生産量・・・約614トン
・産出額・・・約8億円

ちなみに、生産量日本一の静岡県で生産されたお茶は、平成22年で約33,400トンとなっています。

<参照:静岡県茶業の現状<お茶白書>平成27年3月

静岡三大地域ブランド茶について

川根茶は、本山茶や掛川茶と並び、静岡三大地域ブランド茶に認定されています。

本山茶

静岡県中部の阿部川上流域に広がる県内最古の茶産地で、徳川家康が駿河城を訪れるたびに愛飲したお茶として知られています。

甘みと旨味、苦味の調和がとれた上質な味わいは「天然の玉露」とも呼ばれます。

鎌倉時代、後に京都五山のひとつである東福寺を開山する聖一国師が、中国から持ち帰った種を植えたのが始まりとされています。

掛川茶

静岡県の中西部の山間で生産される深蒸し茶。

掛川茶が作られている掛川市では、全国のお茶のおよそ6%を生産している日本有数の茶産地です。

掛川茶については、以下の記事で詳しく説明していますのでご覧ください。

掛川茶の特徴と美味しい入れ方|静岡県の名産品

川根茶の味の特徴

川根茶の味わいの大きな特徴は、さわやかな香りと黄金色の水色です。

鼻に抜ける軽やかな香りは余韻が長く、また渋みもクセがなくやさしい味わいが特徴です。

Twitterでは、実際に川根茶について、以下のような味の感想が書かれていました。

川根茶の美味しい入れ方

最後に、川根茶の美味しい入れ方について解説いたします。

・お湯は60~80℃、一人分80cc以下
・茶葉は1人分を入れるときは5g、3~5人分で7~10g

温めた急須に茶葉とお湯を入れて1分ほど蒸らし、温めた人数分の茶碗に回し注ぎし、最後の一滴まで注ぎきったら出来上がりです。

茶葉の量やお湯の温度、蒸らし時間はお好みで調節してみてください。

まとめ

今回は静岡県のブランド茶「川根茶」について詳しく紹介しました。

静岡県内では深蒸し茶が活発に生産されるなか、川根茶は昔ながらの伝統を受け継ぎ、浅蒸し茶を主に生産しています。

口に含んだ瞬間に広がる爽やかな香りは、体験してみる価値ありですよ。

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CHANOYU編集部
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