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「さみどり」とはどんなお茶?濃厚な旨みで抹茶にぴったりな宇治品種

さみどりおすすめ商品

京都府の宇治は、言わずと知れたお茶の名産地です。特に抹茶や玉露の生産が盛んで、宇治品種という宇治ならではのお茶品種もあります。この宇治品種の1つが、「さみどり」です。

今回は、「さみどり」をご紹介します。

「さみどり」とはどんなお茶の品種?

さみどり お茶

「さみどり」とは、京都府の宇治を主産地とする、宇治品種の1つです。1954年には京都府奨励品種にも指定されました。

父となった品種は不明ですが、母となった品種は宇治の在来種です。在来種とは、種からまかれたお茶のこと。種から育てることで1本1本違う木に育つので、味や香りもオリジナルになりやすいです。ちなみに宇治の在来種は、葉が丸みを帯びて厚みがあるのが特徴です。

さみどりは、甘みや旨みが強く香りもとても良いため、煎茶はもちろん、玉露や抹茶など被覆栽培する高級なお茶に適しています。

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宇治品種について

前述のとおり、さみどりは宇治品種の1つです。

宇治品種とは、宇治を中心に作られる在来種から選抜された品種のこと。被覆栽培に適しており、甘みや旨みをたっぷり含んだ抹茶や玉露になります。

抹茶用の宇治品種は、さみどりのほかにも「あさひ」「うじひかり」「てんみょう」などがあります。玉露用だと、「ごこう」や「うじみどり」などです。

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「さみどり」と「さえみどり」の違い

さみどりと似た名前のお茶の品種に「さえみどり」があります。

さえみどりは「やぶきた」と「あさつゆ」をかけ合わせた品種で、鹿児島県が主産地です。鹿児島県のなかでも南九州市を中心に作られており、このエリアで作られるお茶は知覧茶(ちらんちゃ)とよばれます。

一般的にさえみどりは、深蒸し茶にすることが多いです。深蒸し茶は普通のお茶よりも茶葉を長めにじっくり蒸すので、甘みや旨みが強く引き出され、まろやかな味わいになります。

さみどりとさえみどりは産地が異なりますが、渋みや苦みが少なく、甘みや旨みが強い点は共通しています。

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「さみどり」と「おくみどり」の違い

「おくみどり」は、「やぶきた」と「静岡在来16号」をかけ合わせてできたお茶品種です。産地はさみどりと同じく京都府や、あとは鹿児島県が中心です。

水色はこっくりとした美しい緑色で、まろやかな甘みや旨みもあるので、さみどりと同じく抹茶向きの品種です。

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「さみどり」の特徴

さみどり 抹茶

続いて、さみどりの特徴をいくつか解説します。

抹茶に最適

さみどりの水色は、「みどり」という名のとおり、深く美しい緑色をしています。加えて、上品で深みのある香りもあるため、抹茶や玉露に使われることが多いです。

深い旨みと甘み

さみどりは深い旨みとしっかりした甘みがあります。一方で渋みや苦みはあまりないため、クセがなく、マイルドで飲みやすい味わいです。

柑橘を思わせる良い香り

さみどりは、芳醇な香りがあるのも魅力です。その香りは柑橘類や青菜類などに例えられることも多く、お茶を淹れたときにやわらかに香ります。

手摘みしやすい

さみどりは、木が直立に伸びて育ちます。軸もしっかりしているため、非常に手摘みしやすい品種でもあります。

「さみどり」の味や香りについて

さみどり 味

さみどりを飲んだ方の味や香りの感想を、Xよりいくつか抜粋して紹介します。

やはり、さみどり特有の濃厚な旨みを感じる方が多いようですね。香りは、青菜類のような青々しさを感じる方もいるようです。強い甘みや旨みがありながら、みずみずしい香りも楽しめるのがさみどりの魅力といえるでしょう。

「さみどり」の美味しい淹れ方(入れ方)

さみどり 入れ方

さみどりの煎茶の場合は、急須にさみどりの茶葉を3gほど入れ、80度ほどに少し冷ましたお湯を注ぎます。急須に蓋をして3分ほど抽出すれば完成です。

抹茶なら、抹茶用の茶碗にさみどりの抹茶を3gほど入れ、70~80度ほどに冷ましたお湯を注ぎます。あとは茶筅(ちゃせん)で全体に空気を含ませるようにシャカシャカと混ぜて抹茶を点てましょう。手首のスナップをきかせながら、茶筅の先を茶碗の底に付けるように素早く混ぜるのがポイントです。抹茶表面にふんわりと細かい泡ができたら完成です。

もちろん茶碗と茶筅がなければ、マグカップにスプーンで作ってもOKです。本来の抹茶の点て方ではありませんが、ご自宅で気軽に抹茶を楽しみたい際にぜひお試しください。

山年園で販売している「さみどり」について

当社で販売しているオリジナルのさみどりです。2gずつ個包装になったスティックタイプなので、飲みたい量だけを使え、いつも新鮮な味わいを楽しめます。さみどりならではのフレッシュな香りと穏やかなコクをお楽しみください。

抹茶 さみどり

抹茶 さみどり
商品名抹茶 さみどり
商品区分食品・飲料
内容量2g×12P
原材料名抹茶(国産)
原産地日本産
使用方法
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法冷暗所に保存してください
賞味期限製造日より約5ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言老舗のお茶屋が自信を持ってオススメする最高級なお抹茶です(^-^)

抹茶さみどりの購入はこちら

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塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

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