お茶は、春の新茶シーズンを皮切りに数ヶ月ごとに摘み取られ、時期によって味や香りなども異なります。なかでももっとも遅く摘み取られる時期は秋で、この頃に摘み取られるお茶は秋摘み茶とよばれます。
本記事では「秋摘み茶」をご紹介します。
秋摘み茶とは?

秋摘み茶とは、毎年秋に摘み取られる茶葉を使ったお茶です。日本茶も紅茶も秋に摘んだものは秋摘み茶とよばれることがありますが、本記事では日本茶の秋摘み茶についてご紹介します。
秋摘み茶の摘み取り時期は、お茶の生産地によって多少異なるものの、9月中旬~10月上旬頃が目安です。この時期は、ちょうど三番茶が終わって少し経った時期。三番茶を7月下旬~8月上旬頃に摘み、そのあと新たに生えてきた新芽を摘み取るのが秋摘み茶です。新芽だけではなく、三番茶で摘み取られずに残った大きな葉が混ざることもあります。
秋摘み茶と春の新茶の違い

秋摘み茶が摘み取られる前には、春の新茶(一番茶)→二番茶→三番茶が摘み取られます。最初にあたる春の新茶(一番茶)と秋摘み茶は、摘み取る時期のほかにも違う点が。両者の違いを簡単に比較します。
秋摘み茶 | 春の新茶 | |
| 摘み取られる時期(目安) | 9月中旬~10月上旬頃 | 4月下旬~5月下旬頃 |
| 味 | ・すっきりした甘み ・渋みが強い | ・濃厚な甘みと旨み ・苦みや渋みはほぼない |
| 香り | さわやかですっきりした香り | みずみずしくフレッシュな香り |
このように、同じ新茶でも春と秋で特徴が異なります。
春の新茶はみずみずしい香りとまろやかな甘みやコクがあり、渋みはほとんど感じません。対して秋摘み茶は、甘みも香りもすっきりとしていて軽く、渋みが少しあります。

秋摘み茶と、四番茶・秋冬番茶の違い

秋摘み茶とほぼ同じ時期に摘み取られるお茶に、四番茶と秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)があります。秋摘み茶・四番茶・秋冬番茶どれも、9月中旬頃から10月にかけて摘み取られる点は同じです。
まず四番茶は、秋摘み茶とほぼ同じものです。三番茶のあとに生えてきた茶葉を摘み取って、お茶にします。
一方の秋冬番茶は、秋摘み茶や四番茶と摘み取る時期はほぼ一緒ですが、三番茶をスキップして摘んだ茶葉を使います。秋摘み茶や四番茶は二番茶のあと三番茶を摘み、そのあと生えてきた茶葉を使うお茶。しかし秋冬番茶は、二番茶を摘んだあと、三番茶を摘まずに茶葉を成長させてから秋に摘み取ります。

秋摘み茶の特徴

秋摘み茶の特徴をいくつか解説します。
カフェインが少ない
秋摘み茶はカフェイン含有量がかなり少なめです。
カフェインは、茶葉が若いほど多く含まれるもの。つまり春の新茶(一番茶)にもっとも多く含まれ、そのあと茶葉が成長するにつれて少しずつ減っていきます。
秋摘み茶は、春の新茶から5ヶ月ほど経ってから摘まれる茶葉なので、カフェイン含有量も減っています。よって、カフェインを摂りすぎたくない方や、夜にお茶を飲みたい方にもおすすめ。
カテキンが多く、渋みが強い
カフェイン含有量が少ない一方で、カテキンの含有量は多めです。
カテキンは、茶葉に含まれるテアニンが、太陽光に当たるうちに次第に変化したもの。よって、太陽光に当たる時間が長い秋摘み茶は、テアニンの大部分がカテキンに変化するのでカテキン含有量が多くなるのです。
ちなみにカテキンは渋み成分なので、カテキンを多く含む秋摘み茶は渋みが強い味わいになります。
あっさりした上品な味わい
秋摘み茶には、春の新茶にある濃厚な甘みや旨み・コクなどはあまりありませんが、ほのかな甘みとすっきりした味わいを楽しめます。上記のとおりキリッと渋みがきいて、さわやかな後味です。甘みの強いお菓子や、味の濃いお料理にも良く合います。
さわやかな香り
秋摘み茶は、秋に生えてきた新芽を使うので、新芽ならではのさわやかな香りが楽しめます。
同じ新芽でも春の新芽だと、みずみずしい香りが特徴。それと比べると少し香りは控えめになるものの、秋摘み茶も新芽ならではのさわやかな香りを感じられます。
秋摘み茶の味や香りについて

実際に秋摘み茶を飲んだ方の味や香りの感想を、Xよりいくつか抜粋してご紹介します。
そして食後のお茶は、おぶぶ茶苑さんの秋摘みの煎茶です。今年の物はとても出来がよく、さっと淹れるだけでもしっかり花系の香気が立ってきます。家族からも評判が良いです。
— HOATEA狩野「紅茶はともだち」 (@hoatea) December 28, 2012
秋摘み茶「霧」と八朔の皮で煎茶を淹れました。
冬と秋の掛け合わせは爽やかさの後から柑橘が飴のように舌に残る(ような気がする)。 pic.twitter.com/SwnSCZaaar— わらく (@wrcmrc) February 19, 2021
秋摘み茶を飲むと、まろやかというよりは、甘さ控えめでさわやかな味や香りを感じられるという意見があります。だんだん涼しくなってくる秋の時期に、すっきりと飲みやすいお茶といえるでしょう。
秋摘み茶の美味しい淹れ方

急須に、秋摘み茶の茶葉を5gほど入れます。そこに75~80度ほどに少し冷ましたお湯を注ぎます。あとは30秒ほどサッと浸出させて、湯呑みに回し注ぎましょう。
秋摘み茶はしっかりした渋みがあるので、3分など長めに浸出させると渋みが出すぎてしまいます。30秒ほどと短時間だけ浸出させることで、ほどよく渋みが抽出され、すっきりした甘みを引き出せます。
山年園で販売している番茶について
山年園では、秋摘み茶ではありませんが、秋冬番茶など美味しい番茶も販売しています。
長期間じっくり熟成させた三年番茶は、渋みや苦みがほぼなく、優しい味わいを楽しめます。カフェイン含有量が少ないのもうれしいポイント。四番秋冬番茶はキリッとした渋みとすっきりした甘みで、どのようなお菓子やお料理にもぴったり。水出しもおすすめです。
有機栽培 三年番茶(リーフ)
| 商品名 | 有機 三年番茶 |
| 商品区分 | 飲料 |
| 内容量 | 100g |
| 原材料名 | 有機 緑茶(国産) |
| 保存方法 | 高温・多湿を避け常温で保存 |
| 使用方法 | 熱湯で1~2分ほど蒸らしてみます。 また 適量を水から火にかけ 沸騰したら1~2分 煮出しても 美味しく召し上がれます。 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 夏から秋にかけ収穫した「有機栽培茶園」の番茶を、さらに三年かけて熟成させました。爽やかな香りをお楽しみいただけます(^-^)/ |
四番秋冬番茶 社山
| 商品名 | 四番水出し秋冬番茶 社山 |
| 商品区分 | 飲料 |
| 内容量 | 【一袋あたり】500g |
| 原材料名 | 茶葉 |
| 原産地 | 静岡県 社山 |
| 使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
| 保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
| 賞味期限 | 製造日より約12ヶ月 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 静岡県、遠州、社山地方の四番茶です。 すっきりとした味ですが、引き締まった強さをもっていて好評です。 山年園の水出し番茶の中では、圧倒的に一番人気商品です(^-^) |
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