お茶の生産量全国トップクラスの静岡県。県内のさまざまなエリアで美味しいお茶が作られていますが、今回ご紹介するのは、浜松市で作られる天竜抹茶です。
全国的にはまだ広く知られていないものの、知る人ぞ知る上質な抹茶として注目を集めています。清らかな天竜川の流れと昼夜の寒暖差が大きい気候が、香り高くまろやかな旨味をもつ茶葉を育てています。本記事では、天竜抹茶とはどのようなお茶なのか、他産地との違い、そしてその魅力について詳しく解説します。
天竜抹茶とは?
天竜抹茶(てんりゅうまっちゃ)とは、静岡県浜松市の天竜(てんりゅう)区周辺で作られる抹茶です。
このエリアで作られるお茶は天竜茶というブランドで知られています。天竜区はほとんどが森林で、その美しい緑は天竜美林(てんりゅうびりん)とよばれています。
濃厚なコクや甘みがある天竜抹茶は、ロールケーキやモンブランなどスイーツ用の抹茶クリームの味付けにもよく使われます。

天竜抹茶の産地:天竜区
天竜抹茶の産地は静岡県浜松市にある天竜区です。浜松市は天竜区・浜名区・中央区の3つの行政区で構成されており、市内北部にある天竜区が市の6割ほどと、もっとも大きい面積を占めています。
天竜区の9割ほどが森林であり、とても緑豊かなエリアとして知られています。さらに、区内には天竜川が流れています。光明山や秋葉山などの山々から天竜川に流れる清流は、美味しいお茶作りに欠かせません。
また、標高300~800メートルほどの山間地にあるため、霧に包まれた茶園では昼夜の寒暖差と日照の抑制がもたらす理想的な環境が、旨味と甘みを蓄えた葉を育てます。
浜松市で作られる他のお茶について
浜松市では、天竜抹茶(天竜茶)のほかにも、浜松茶や春野茶などのお茶が作られています。春野茶は天竜区の春野町で作られるお茶で、程良い渋みとフレッシュな香りがあります。
浜松茶は、引佐(いなさ)地区や三方原(みかたはら)台地周辺などで作られるお茶です。コクや甘みがありながら、すっきりとした飲み口を楽しめます。
天竜抹茶の特徴
天竜抹茶の特徴をいくつか解説します。
奥深い旨みとコク
天竜抹茶はしっかりした旨みとコクがあります。甘みも濃厚です。
これは、天竜抹茶が作られる天竜区が深い山間部で、霧がよく出るためです。濃い霧が茶葉をベールのように覆うので、茶葉にテアニンが十分に残って旨みや甘みが強いお茶になります。
ビビッドで美しい緑色
天竜抹茶は水色の美しさも魅力。濃くはっきりとした緑色の水色になるから、飲む前に目でも楽しめる抹茶といえます。
天竜抹茶の味や香りについて
Xより、実際に天竜抹茶を飲んだ方の味や香りの感想を、一部抜粋して紹介します。
うなもはその昔抹茶を点てるという趣味があったなもがーーー
この苦味がまた蜜たっぷりのうなぎいもに合う!!!浜松市天竜産の抹茶とお芋でほっとひといき~
午後も元気になもなも~ pic.twitter.com/28pKg5EwDr
— 【公式】うなぎいものうなも (@Unagi_imo) January 30, 2023
おおさすがみみちゃん☺️💚
目のつけどころ❤️
レアチーズもほうじ茶もめっちゃ美味しいよ💚
個人的には天竜の苦みのある抹茶が1番好きだー🤤
長女と次女は、岡部が好き💚
はぁ、、、幸せ🍵ズズズ pic.twitter.com/A04ETofbvW— ここりり (@kokoriri1611) April 29, 2023
掛川のきみくら 本店で
抹茶あんみつ「抹茶づくし」と
「貴美蔵(きみくら)」の薄茶!🌱
貴美蔵は主に静岡の天竜区の抹茶を使っているらしい 甘みありつつ苦め
濃厚抹茶!
透明ゼリーも多いけど、他で抹茶多いからありがたいくらい#抹茶大好き #抹茶あんみつ #抹茶アイス #抹茶スイーツ #抹茶 #matcha pic.twitter.com/KDnfIQhFzr— 滅茶抹茶 (@metchamatcha1) July 22, 2023
投稿をみると、甘みや旨みのなかに、さわやかな苦みも感じる方が多いようですね。
天竜抹茶の美味しい入れ方
抹茶は、サラサラして軽い飲み口の薄茶(うすちゃ)と、ねっとりと濃厚な濃茶(こいちゃ)があります。それぞれ使う抹茶とお湯の量が異なります。
・薄茶:抹茶2gほど、お湯は60mlほど
・濃茶:抹茶5gほど、お湯は40mlほど
薄茶の場合は手首のスナップをきかせながら、茶筅の先でMの字を書くようにシャカシャカと素早く混ぜます。抹茶が空気を含んで表面に細かい泡が出てきたら完成です。
濃茶では、茶筅の先を茶碗の底に付けるようにしながら、少しずつお湯を加えてゆっくりと練り上げます。抹茶にツヤが出て、とろりとした質感になってきたら完成。
薄茶・濃茶いずれも、まず茶碗に少量の熱湯を入れ、茶筅の先を浸して軽く混ぜておきます。こうすることで茶碗と茶筅が温まり、美味しい抹茶を作りやすくなります。
抹茶も、あらかじめ使う分を茶こしでふるいにかけておくと、仕上がりがダマになりません。使うお湯は、80度ほどに冷ましたものを使いましょう。

山年園で販売している天竜抹茶について
山年園でも天竜抹茶を販売しています。
当社が販売する天竜抹茶は、清流と山々の恵み、職人のこだわり、そして使い勝手の良さをすべて兼ね備えた、静岡・天竜が誇る“深緑のごちそう”。料理やお菓子とともに、あるいは静かなひとときを彩る一杯として、ぜひ手にとってみてください。
天龍抹茶
商品名 | 富士抹茶 |
商品区分 | 食品・飲料 |
内容量 | 【1袋あたりの内容量】 50g |
原産地 | 日本産 静岡県 天竜川 |
使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
賞味期限 | 製造日より約8ヶ月 |
販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
店長の一言 | 高級な抹茶粉末です。 お菓子作りなどに最適です(^-^) |


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