お茶の雑学雑学

煎茶献茶祭とはどんな行事?八坂神社や祇園祭などで行われるお茶の儀式

お茶の雑学

献茶とは、神仏をあがめるためにお茶を捧げること。献茶するお茶には煎茶や抹茶などがあり、なかでも煎茶を献上する煎茶献茶祭は、国内でも京都市内で多く開催されています。

今回は「煎茶献茶祭」をご紹介します。

煎茶献茶祭(せんちゃけんちゃさい)とはどんな行事?

煎茶献茶祭 とは

煎茶献茶祭(せんちゃけんちゃさい)とは、京都市内で夏~秋頃に行われるお茶の儀式です。

京都市内はさまざまなお祭りや伝統行事がありますが、なかでも京都三大祭りにも数えられている5月の葵祭(あおいまつり)と7月の祇園祭(ぎおんまつり)において、煎茶献茶祭が行われます。加えて、9月には平安神宮でも煎茶献茶祭が行われ、この3つが特に有名な煎茶献茶祭です。

煎茶献茶祭では、丁寧に淹れたお茶を神前に捧げ、お茶栽培の感謝や今後のさらなる発展、商売繁盛などを祈願します。

ちなみに煎茶献茶祭当日は、煎茶道という茶道様式のなかから6つの家元が集まって、煎茶を献上します。この6つの流派は煎茶道六流派とよばれ、具体的には下記の流派です。

・小川流
・皇風煎茶禮式(こうふうせんちゃれいしき)
・瑞芳菴流(ずいほうあんりゅう)
・泰山流(たいざんりゅう)
・玉川遠州流(ぎょくせんえんしゅうりゅう)
・賣茶本流(ばいさほんりゅう)

煎茶道について

上記のとおり、煎茶献茶祭では、煎茶道の各流派の家元たちが煎茶を淹れて献上します。

そもそも煎茶道とは、茶碗で抹茶を点てる抹茶道(茶の湯)に対して、急須で煎茶を淹れて楽しむ茶道のこと。

流派によって細かくマナーや作法が決められている抹茶道は、流派によっては格式高いお茶会もあります。一方の煎茶道は特に細かいルールなどは決められておらず、柔軟にカジュアルにお茶を楽しむことを重要視しています。

煎茶道を生み出した人物は、高遊外(こうゆうがい)という江戸時代の僧侶です。高遊外は別名売茶翁(ばいさおう)ともよばれ、僧侶を辞めてからは京都でお茶を売り歩いていました。当時、お茶はまだ高級で貴重な存在で、上流階級の人間しか飲めないものでした。そのお茶を、高遊外は特に金額を決めず、ときには無料で庶民にふるまったといわれています。

この高遊外の型にとらわれない自由なお茶の楽しみ方を反映したのが、まさに煎茶道なのです。

売茶翁(ばいさおう)とよばれた高遊外(こうゆうがい)とはどんな人物?【煎茶道の祖】
いまや、私たちが日常的に飲んでいるお茶の代表格といえば、煎茶です。煎茶は昔から一般的に飲まれていたわけではなく、庶民に普及させた人物がいました。彼は売茶翁という愛称で知られています。本記事では、「売茶翁(ばいさおう)」を解説します。売茶翁(

煎茶と抹茶の献茶祭(献茶式)との違い

献茶祭や献茶式は、今回ご紹介している煎茶のほかに、抹茶で行われることも。抹茶で行われる献茶祭(献茶式)では、神前で抹茶を点てて献上します。

抹茶の献茶祭(献茶式)では、春に摘んで壺に入れて熟成させた茶葉の封切をして石臼で挽き、抹茶にして点てることもあります。これを口切り(くちきり)とよびます。

口切りの茶事(くちきりのちゃじ/さじ)とはどういう意味か【茶人の正月】
茶道では、年間を通してさまざまな行事があります。そのなかでも、「茶人の正月」といわれる11月に行われるのが「口切りの茶事」という行事です。この口切りとは一体何なのでしょうか? 今回は茶道にとって重要な口切り(くちきり)を解説します。 ...

主な煎茶献茶祭が行われる時期と場所

煎茶献茶祭 平安神宮

前述のとおり、煎茶献茶祭が行われるのは1ヵ所だけではありません。主な煎茶献茶祭である葵祭・祇園祭・平安神宮での開催について、それぞれ解説します。

葵祭の煎茶献茶祭(5月)

葵祭(あおいまつり)は毎年5月に京都市内で行われる祭りです。平安時代の衣装をまとった500人ほどもの人々が街中を練り歩く路頭の儀が有名で、きらびやかな衣装や牛車の装飾などは圧巻です。

路頭の儀は5月15日に行われますが、その他にも5月前半にかけて、さまざまな葵祭の行事があります。煎茶献茶祭は葵祭の期間のなかでも最後に行われ、5月前半から行事が続きお疲れであろう神様を労うために行われます。

祇園祭(八坂神社)の煎茶献茶祭(7月)

7月まるまる一ヶ月をかけて京都市内で行われるのが祇園祭です。全国的に有名な祇園祭でも、煎茶献茶祭が行われます。

祇園祭は八坂神社のお祭りなので、煎茶献茶祭の開催場所も八坂神社です。日程は、祇園祭のちょうど真ん中にあたる7月16日になっています。

平安神宮の煎茶献茶祭(9月)

平安神宮は、京都市左京区にある、1895年(明治28年)に平安遷都1100年を記念して作られた神社です。この平安神宮でも、毎年9月最終日に煎茶献茶祭が行われています。

煎茶献茶祭の流れ

煎茶献茶祭 流れ

煎茶献茶祭の流れは、まず献茶の儀式を行い、そのあとに一般参加者へのお茶席を設けることが一般的です。煎茶献茶祭当日の流れを簡単に解説します。

1:献茶の儀式

まずは、メインの献茶の儀式が行われます。各開催場所で、煎茶道六流派の家元が煎茶を淹れて神前に供えます。お茶を淹れる家元は、毎年輪番で決められています。

前述のとおり、煎茶道は抹茶道に比べるとカジュアルな茶道様式ですが、煎茶献茶祭では格式高い雰囲気になります。この献茶の儀式は、一般参列はできません。

2:一般参加者へのお茶席

献茶の儀式が終わったあとは、境内各所にお茶席が設けられ、一般参加者も煎茶を楽しめます。お茶席は野点(のだて)など、屋外で楽しめるスタイルもあれば、お茶室が用意されることも。煎茶道六流派、それぞれのお茶席が揃います。

野点(のだて)とはどんなお茶会?作法や使う道具、お湯の入れ方などを解説!
四季折々の美しい景色を眺めながら、野外でゆったりとお茶を楽しむ「野点(のだて)」。屋内の茶席とは異なり、開放的な空間で自然の息吹を感じながら味わう一服のお茶は、また格別な趣があります。 この記事では、野点の基本的な作法や必要な道具、初 ...

煎茶の美味しい淹れ方

煎茶献茶祭 淹れ方

煎茶献茶祭は大きな行事ですが、急須で煎茶を淹れて楽しむ点では、私たちが普段自宅で行っていることと同じ。あらためて、ご自宅での煎茶の淹れ方をご紹介します。

まず急須に、煎茶の茶葉を4~5gほど入れて、75~80度ほどのお湯をたっぷり注ぎます。急須に蓋をして3分ほど置きます。急須を揺らすと茶葉の苦みや渋みが出やすくなるので、急須は揺らさずにそのまま置いておきましょう。あとは湯呑みに最後の一滴まで回し注げば完成です。

山年園で販売している煎茶について

山年園ではさまざまな産地や品種の煎茶を取り揃えています。豊かな甘みとほど良い渋み、すっきりした香りが魅力の煎茶を、ぜひご賞味ください。

煎茶 朝比奈

朝比奈茶 煎茶
商品名煎茶
商品区分飲料
内容量100g
原材料名
保存方法高温・多湿を避け移り香にご注意ください。
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言当店でも非常に人気な日本茶です(^-^)/

朝比奈茶の購入はこちら

やぶ北茶

やぶきた ティーバッグ
商品名煎茶 やぶ北茶
商品区分飲料
内容量【一袋あたり】100g(5g×20パック)
原材料名茶葉
原産地静岡県
使用上の注意開封後はお早めに召し上がりください。
保存方法常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。
賞味期限製造日より約12ヶ月
販売事業者名有限会社山年園
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨3-34-1
店長の一言老舗のお茶屋が販売する煎茶です。
他店のお茶と比べてみてください(^-^)

煎茶 やぶ北の購入はこちら

頴娃茶

頴娃茶 製品
The following two tabs change content below.
塩原大輝(しおばらたいき)
有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。
このコラムを書いた人
塩原大輝(しおばらたいき)

有限会社山年園 代表取締役です。巣鴨のお茶屋さん山年園は、巣鴨とげぬき地蔵通り門前仲見世にあり、60年余りの間、参拝のお客様にご愛顧頂いている茶舗「山年園」です。健康茶、健康食品、日本茶、巣鴨の情報などをメインに、皆様のお役に立てる耳寄り情報をまとめています。

フォローする

※当ブログメディアに記載されているものは、特定の効能・効果を保証したり、あるいは否定したりするものではありません。
編集部内で信頼できると判断した一次情報(国家機関のデータや製薬企業等のサイト)を元に情報提供を心がけておりますが、自己の個人的・個別的・具体的な医療上の問題の解決を必要とする場合には、自ら速やかに、医師等の適切な専門家へ相談するか適切な医療機関を受診してください。(詳細は利用規約第3条より)

この記事が気に入ったらいいね!
最新情報をお届け!
CHANOYU
タイトルとURLをコピーしました