国内トップクラスの昆布の生産量を誇る北海道。同じ道内のなかでも、エリアによって採れる昆布の種類は異なり、味や用途にも違いがあります。なかでも釧路を含む東部で採れるのが「長昆布(ながこんぶ)」です。
本記事では「長昆布(ながこんぶ)」を解説します。
長昆布とは?

長昆布の読み方は「ながこんぶ」で、昆布の一種です。主に北海道の東部にある釧路や根室近辺で採れます。
長昆布は名前のとおり長さがある昆布で、いくつか種類がある昆布のなかでももっとも長くなるといわれています。
長昆布の特徴は、繊維質が少なくやわらかいこと。だしを取るのには向きませんが、昆布をやわらかく煮る煮物や昆布巻きなどにぴったりです。
長昆布と棹前昆布(さおまえこんぶ)について
長昆布のなかでも、5~6月頃と早めの時期に収穫されるものは、棹前昆布(さおまえこんぶ)とよばれます。
昆布の収穫は、竹棹を海中に入れて昆布を絡めてすくい取ることから「棹入れ」とよばれます。棹入れの前に収穫されるので、棹前昆布とよばれるのです。
棹前昆布はいわば若い昆布なので、繊維質が少なくとてもやわらかい特徴があります。少し茹でるだけでやわらかくなり、煮崩れはしにくいので、おでんや昆布巻きなどにすると美味しいです。
長昆布と他の昆布の違い

長昆布と、混同されやすい他の主な昆布との違いを比較します。
長昆布と真昆布の違い
真昆布(まこんぶ)は、函館エリアで採れる昆布です。幅が広く厚みがあるので、だしを取るのに向いています。上品な甘みがあり、美味しいだしが取れます。
対して長昆布はやわらかいので、だしを取るのには向いていません。
長昆布と利尻昆布の違い
利尻昆布(りしりこんぶ)は、北海道北部の利尻・礼文・稚内あたりのエリアで採れます。香りが非常に良く、透明な美しいだしが取れるので、基本的にはだしを取るのに使われます。長昆布や真昆布と比べると硬いのが特徴です。
長昆布の特徴

ここでは、長昆布の特徴をいくつか解説します。
昆布のなかでもっとも長い
長昆布は、その名のとおりとても長い昆布です。長さは4~10mほどが目安ですが、なかには15mほどとかなり長く成長するものも。
繊維質が少なくやわらかい
長昆布は他の昆布に比べて繊維質が少ないので、少し茹でるだけでやわらかくなり、扱いやすいです。昆布巻きや佃煮、煮物などの煮込み料理に適しています。煮るとすぐにやわらかくなるので、早煮昆布(はやにこんぶ)ともよばれます。
だしには向かない
上記のとおり、長昆布は煮るとすぐにやわらかくなる特徴があるので、だしを取るのには向いていません。だしを取るときは昆布を長時間グツグツと煮込むので、長昆布でやるとやわらかくなりすぎて、うまくだしが取れないためです。
長昆布の栄養成分

長昆布(乾燥させたもの)に含まれる主な栄養成分をいくつか解説します。
ミネラル類(カリウム・ナトリウム・ヨウ素など)
長昆布をはじめとした海藻類にはたくさんミネラル類が含まれています。なかでも突出して多いのが、カリウムやナトリウムです。
加えて、ヨウ素(ヨード)が含まれるのもポイント。ヨウ素も海藻に多く含まれるミネラルで、人間の身体ではほとんどが甲状腺に存在しています。
水溶性食物繊維(アルギン酸・フコイダン)
長昆布には、アルギン酸やフコイダンといった水溶性食物繊維も多く含まれます。これらの成分も、海藻類にたくさん含まれることで知られています。
長昆布などの表面が薄いゼリー状のようになってぬめりがあるのは、このアルギン酸やフコイダンが含まれるためです。
長昆布の副作用について
長昆布に多く含まれるアルギン酸やフコイダンなどの水溶性食物繊維は、多量摂取すると腹痛や便秘、下痢などを引き起こす可能性があります。
加えて、カリウム含有量が多い点にも注意が必要です。腎臓が弱っている方はカリウムを摂りすぎてはいけないため、長昆布を食べる量にもくれぐれも注意してください。
長昆布の食べ方・レシピ

前述のとおり、長昆布は少し火を通すだけですぐにやわらかくなり、かつ煮崩れしにくいので、煮込み料理に適しています。長昆布のおすすめの使い方をいくつかご紹介します。
おでん
鍋におでんの出汁を入れ、大根やじゃがいも、こんにゃく、卵など火が通るのに時間がかかる具材を入れます。一緒に、長昆布を結んだものも入れましょう。
しっかり煮込んで味が染みたら、ちくわぶやはんぺん、ごぼ天などお好みの練りものを加えてさらに15分ほど煮ます。練りものは煮込みすぎると食感が損なわれるので、最後に入れるのがポイントです。
昆布巻き
長昆布を10分ほど水に浸けてやわらかくし、細長くカットします。それを2枚重ねて巻き、やわらかくした細いかんぴょうで結びます。2枚の長昆布を巻くときは、きつく巻くのではなく、少しゆるめに余裕をもたせましょう。
鍋に水と酒、さらに酢を少しだけ入れてから、巻いた長昆布を並べて鍋に蓋をし、強火で煮ます。沸騰したら中火にして、さらに10分ほどグツグツと煮込みます。
長昆布がやわらかくなったら砂糖・みりん・醤油を加え、今度は鍋の蓋を取って10分ほど煮込んで水分をとばします。煮汁が少し残るくらいまで煮詰めたら完成です。
佃煮
長昆布を30分ほど水に浸してやわらかくしたら、2~3cmほどの角切りにします。長昆布を浸けていた水にも昆布のうま味が出ているので、捨てないでください。この戻した水にカットした長昆布を戻し入れたら、お酢を少し加えて鍋に蓋をし、強火にかけます。
沸騰したら弱火にして10分ほど煮込みましょう。砂糖・みりん・醤油・酒を加えてさらに15分ほど煮込んだら、蓋を取って水分を飛ばしながら10分ほど煮詰めます。
長昆布の保存方法について

長昆布を容器に入る大きさにカットしたら、蓋で密封できる容器に入れます。そのまま常温保存でOKです。
より長期間保存したい場合は冷蔵か冷凍にしましょう。カットした長昆布をラップできっちり包み、さらにラップごとファスナー付き袋に入れて密封します。袋の中の空気はできるだけ抜いてください。あとは袋ごと冷蔵庫や冷凍庫に入れます。
冷蔵・冷凍した長昆布は、使うときに取り出してすぐに袋を開けると、冷蔵庫内と室温の気温差で結露ができ湿気ることがあります。冷蔵庫から袋を取り出したら、開封せずにしばらく室温で置いてから開けると良いでしょう。
山年園で販売している長昆布について
山年園で販売している『庄屋さんの昆布』は、北海道の浜中町で採られた長昆布に唐辛子を加え、やわらかく煮込んだ佃煮です。長昆布の深みのある味わいにピリッと唐辛子の刺激が心地良く、温かいごはんやお茶漬けなどにのせると絶品です。
庄屋さんの昆布
| 商品名 | 庄屋さんの昆布 |
| 商品区分 | 食品 |
| 内容量 | 【一袋あたり】120g |
| 原材料名 | 砂糖、昆布(国産)、たん白加水分解物、醤油、ごま、唐辛子粉、水あめ、食塩、しその実、米発酵調味料、醸造酢、かつお風味調味料、ソルビット、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料、香料、保存料(ソルビン酸K)、甘味料(カンゾウ、ステビア)、ビタミンB1、増粘多糖類、環状オリゴ糖、(原材料の一部に小麦を含む) |
| 使用方法 | 温かいご飯に乗せて召し上がりください。 |
| 使用上の注意 | 開封後はお早めに召し上がりください。 |
| 保存方法 | 常温保管してください。高温多湿、直射日光は避けて保管してください。 |
| 賞味期限 | 製造日より約3ヶ月 |
| 販売事業者名 | 有限会社山年園 〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-34-1 |
| 店長の一言 | 温かいご飯に乗せて召し上がってください。 何杯でも食べれちゃいます(^-^) |
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