黒豆茶といえば、今やポピュラーなお茶の一つとして認識されており、チェーンの飲食店でもメニューがあるほど、普及しています。
一度は、黒豆茶を飲んだことがあるという人も多いかもしれません。
この記事では、黒豆茶に含まれている成分、黒豆茶をより美味しく味わう飲み方などについて書いていきたいと思います。
黒豆はいつから食べられている?
まずは、黒豆茶の原料でもある黒豆の歴史から。
今ではおせち料理の定番となっている黒豆ですが、いつから日本で食べられるようになったかは定かではありません。
一説では中国が発祥で、2,000年ほど前の弥生時代に伝来したと言われています。
また、平安時代に作られた辞書の中には、食品として鳥豆(クロマメ)と記載されており、そのころにはすでに黒豆が栽培されていたようです。
兵庫県篠山市、当時の丹波国あたりで最初に栽培されるようになったと言われていることからも、黒豆といったら丹波というほど、丹波産の黒豆は有名です。
日本で広く栽培されるようになったのは鎌倉時代以降になります。
今でいうおせち料理として食べられるようになったのは室町時代になってから。
黒い色は「邪気払いや災いを防ぐ」と「健康」を意味し、「マメに達者でしわのよるまで長生きするように」という意味が込められています。
黒豆は日本に馴染みのある食事として昔から普及していたようですね。
黒豆茶に含まれている成分
黒豆茶の原料である黒豆に含まれる成分としては、以下のものが挙げられます。
・レシチン
・たんぱく質
・ビタミンB群
・ビタミンE
・食物繊維
・サポニン
・オリゴ糖
・ミネラル
などなど、黒豆にはさまざまな成分が含まれています。
その中でも特筆すべき成分だけピックアップして細かく見ていきます。
ポリフェノール(イソフラボン)
植物の皮や種に含まれる色素成分や苦味・渋味成分の総称です。
イソフラボンも、ポリフェノールの中の一つに該当します。
ポリフェノールを多く含む食材として、ブドウや柿、リンゴが挙げられますが、
黒豆にはブドウの約1.3倍、柿の約1.5倍、リンゴの3倍以上のポリフェノールが含まれています。
レシチン
レバー、卵黄などに含まれている成分ですが、ダントツに多く含まれているのは豆類です。
黒豆も例に漏れず豊富にレシチンが含まれています。
たんぱく質
約35%含まれており、そのうちの約14%が不飽和脂肪酸となっています。
不飽和脂肪酸は魚介類や植物油に含まれている成分で、昔から肉の脂よりも健康に良いとされています。
ビタミンE
主に魚介類に多く含まれる成分で、黒豆100gあたりで見ると、約2.4mg含まれています。
他の大豆加工食品でみると、高野豆腐(乾燥)が2.0mg、もめん豆腐は0.2mgなので比較的多く含まれていることが見てとれます。
食物繊維
黒豆100gあたり約6.3g含まれています。
厚生労働省のデータによると、1日に必要な食物繊維の摂取量は約20~25gであり、約1/4に匹敵します。
サポニン
聞きなれない名前だと思いますが、大豆やごぼう、高麗人参に含まれるもので漢方では有名です。
気になる黒豆茶の副作用って?
黒豆茶を飲む上で、副作用と呼べるものはありませんが、食物繊維が含まれているため、過剰摂取すると腸が張る、お腹を下すことがあります。
黒豆茶はノンカフェインで、妊娠中の方、お子さんでも問題なくお飲みいただけますが、気になる方は念のため、かかりつけの医師に相談の上飲みましょう。
おすすめの黒豆茶の飲み方って?
ここでは、おすすめの黒豆茶の美味しい飲み方について書いていきたいと思います。
やかんや急須で煮出す
一般的な黒豆茶の飲み方ですね。
豆タイプの場合は大さじ2杯をやかんまたは急須に入れて、3~5分ほど煮出すのが目安です。
黒豆茶は味が濃いので、煮出す時間に気をつけましょう。
冷やして飲む
夏なら、この黒豆茶の飲み方がおすすめです。
急須、やかんに黒豆茶を入れて煮出した後、冷蔵庫に入れれば出来上がりです。濃い場合は、氷を入れて調整するのが良いでしょう。
和菓子と一緒に食べるとベストですね!
きなこと黒蜜をかける
なんだか味気ない…という方は、きなこと黒蜜をかけると、飲みやすくなります。
この黒豆茶の飲み方は甘党の方におすすめ。
カフェで出るようなドリンクが自宅でも味わうことができます。
煮出した黒豆はそのまま料理に使える!
茶殻ってなかなか有効活用しにくいケースが多いのですが、黒豆茶に限っては、捨てずに煮出した黒豆を食材として活用できます。
使い方を一部紹介します!
- 炊き込みご飯として
- 黒豆サラダとして
- アイスクリームのトッピングとして
- 酢漬け黒豆として
- 黒豆風呂として
- 脱臭剤として
- そのまま食べる
まとめ
黒豆茶は、お茶として美味しくいただけるだけではなく、茶殻も有効活用できる1度で2度美味しいお茶です。
ぜひ、一度召し上がってみてください。
ちなみに、当社でも黒豆茶を扱っております。
当社では、北海道雨竜郡北竜町の希少な大豆の「黒千石」、北海道産の「強火焙煎の黒豆茶」、「丹波の黒豆茶」の3種類の黒豆茶をご用意しています。
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