日本では古くから、お茶は一つの「文化」として親しまれてきました。
今でも日本茶は、日本人にとっては欠かせない飲み物であり、幅広い年代から愛されています。
日本茶は、抹茶(matcha)と言われるように、日本語そのままで海外にも伝わる日本を代表する文化になっています。
熟練された職人の技術とITの力により、古くから伝わる日本茶の味の品質を落とすことなく、連綿と受け継がれています。
その一助を担うのが、「品評会」と呼ばれる日本茶の大会です。
この日本茶の大会に選ばれれば、さまざまなメディアにも取り上げられるため、多くの茶農家が力を入れてそれぞれ自慢のお茶を作り、それが結果として茶業界全体の質の向上につながります。
日本茶品評会(アワード)って?
日本各地で、その年の1番のお茶を決める品評会(アワード)が開催されているのをご存知でしょうか?
日本茶品評会は、お茶のプロを審査員に迎え、時間をかけて審査が行われます。
各地から集まる銘茶の中から品評会ごとにNo.1が選ばれ、農林水産大臣賞などの名誉ある賞が与えられる仕組みです。
紅茶で有名な英国でも「Great Taste Award(グレートテイストアワード)」という品評会が開催されています。
世界的に見ても品評会は、お茶文化向上のためには欠かせないイベントと言えるでしょう。
日本国内で開催されている、日本茶の品評会・アワード5選
ここでは、実際に日本で開催されている日本茶品評会・日本茶アワードを5つ紹介します。
1.全国茶品評会
全国お茶まつり長崎大会実行委員会が主催・運営する日本茶の品評会です。
長く開催されている品評会で、50年以上の歴史があります。
古くは貿易などで世界と交流のある長崎という土地を起点に、グローバルにお茶文化を広めるというコンセプトの元、開催されています。
・昨年の開催日:9月5日〜8日
・主催団体・企業名:全国お茶まつり長崎大会実行委員会(長崎県農林部農産園芸課)
・受賞者名・商品名:農林水産大臣賞(普通煎茶10kg・・・春野茶振興協議会<やぶきた>、普通煎茶4kg・・・天竜茶研究会<静岡やぶきた>等)
・URL:https://www.city.sasebo.lg.jp/nourinsuisan/nouchiku/event/zenkokuotyamaturi.html
2.日本茶AWARD
NPO法人 日本茶インストラクター協会、日本茶AWARD実行委員会、日本茶審査協議会が共同で主催・運営している日本茶の品評会。
日本茶の新たな価値や見出し、より多くの人に美味しさや香りといった魅力を伝えていくことをビジョンに開催されています。
様々なメディアにも掲載されており、注目されている品評会の一つ。
・昨年の開催日:12月1日、2日
・主催団体・企業名:NPO法人 日本茶インストラクター協会、日本茶AWARD実行委員会、日本茶審査協議会
・受賞者名・商品名:日本茶大賞(副賞:農林水産大臣賞)・・・有限会社岡田商会、日本茶準大賞(副賞:農林水産省生産局長賞)・・・丸高農園 等
・URL:http://nihoncha-award.jp/
3.世界緑茶コンテスト
主催・運営の公益財団法人世界緑茶協会が「斬新でお茶の未来を感じさせる商品」を紹介・提案する、他とは一線を画した品評会。
名前の通り、世界の緑茶とあるため、日本茶に限定されていません。多種多様な緑茶に触れることができます。
・昨年の開催日:8月17、18日
・主催団体・企業名:公益財団法人世界緑茶協会
・受賞者名・商品名:最高金賞・・・富士つむぎ物語(カネイ一言製茶株式会社)、金賞・・・緑茶愛ことはじめ(大井川農業協同組合)等
・URL:http://www.o-cha.net/
4.高知県茶品評会
高知県茶品評会は、高知県茶業振興会が運営する、県産荒茶の生産技術と品質の向上を目的に定期的に開催されている品評会です。
高知県の商工協同組合、JA全農こうち、農業技術センター茶業試験場から選ばれた6名の審査員により、品評されます。
・昨年の開催日:7月28日
・主催団体・企業名:高知県茶業振興会
・受賞者名・商品名:高知県知事賞・高知県茶業振興会長賞・・・JA津野山 久川明博、高知県農業協同組合中央会長賞・高知県茶業振興会長賞・・・JA津野山 今橋勝征等
・URL:http://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/info/dtl.php?ID=7660
5.関西茶品評会
開催地である愛知県と豊田市を主軸に、愛知県茶業連合会、関西茶業協議会など、東海・関西6府県が連携して主催・運営している日本茶の品評会です。
毎回、500あまりのお茶が出品される比較的規模の大きい品評会の一つ。
・昨年の開催日:8月1日〜3日
・主催団体・企業名:愛知県、豊田市、愛知県茶業連合会 等
・受賞企業名・個人名: 農林水産大臣賞・・・木野 正男氏(普通煎茶)、農林水産省生産局長賞・・・吉田製茶(深蒸し煎茶)等
・公式URL:http://www.pref.aichi.jp/soshiki/engei/290711kansaicha-hinpyokai.html
まとめ
いかがでしたか。
日本ではこうした品評会が開催され、より美味しいお茶を生産する文化が育まれています。
私たちが美味しいお茶を飲むことができるのは、日本茶品評会の存在が大きいかもしれません。
中には見学ができる品評会もあるので、お茶好きな方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
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