中国茶の産地|四大茶区について

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千年以上の歴史を持つ中国茶。

広い中国にはどんなお茶の産地があり、どんなお茶が栽培されているでしょうか。

本記事では中国茶の知られざる歴史や茶産地について詳しく解説いたします。

中国の茶産地について

お茶の起源は中国南部

中国茶は、中国雲南省の南西の山岳地帯付近から始まったとされています。

雲南省は、ベトナムやミャンマー、ラオスなど中国との国境に位置する場所です。

紀元前400年頃に雲南省でお茶が始まり、紀元前500年には中国東海岸の四川省でもお茶が飲まれていました。

唐の時代(800年頃)

800年頃になると、中国中央部~南東部を中心に全国にお茶が広まります。

当時は、蒸した茶葉を押し固めた「餅茶(へいちゃ)」が主流でした。

宋の時代(1000年頃)

1000年頃になると、それまでは貴族しか飲めなかったお茶が上流市民にも広まります。

「闘茶」を行ったり茶筅を使ったりするなど、お茶を楽しむ文化が活発になりました。

餅茶の代わりに、製法を複雑にした「団茶(だんちゃ)」が主流となります。

明の時代(1368~1644年)

14世紀に入ると、お茶が一般市民へ広まります。

明の初代皇帝は団茶禁止令を出し、お茶の質を高める方向へ。

団茶禁止令により、質の低い茶葉を消費する方法として編み出されたのが「花茶(ほあちゃ)」です。

お茶の需要が高まるにつれ、手早く生産できる釜炒り製法の「散茶」が主流になりました。

龍井茶(ろんじんちゃ)や黄山毛峰(こうざんもうほう)といったブランドが知られるようになったのも、明の時代です。

清の時代(1644~1912年)

17世紀頃になると、中国茶の文化はほぼ完成し、最盛期を迎えます。

中国東沿岸部の福建省で、青茶(烏龍茶)が発明されました。

四大茶区とは?

中国茶の主な4つの産地を「四大茶区」といいます。

中国茶の四大茶区は、主に中国南部に広がっています。

西南茶区

中国西南部に広がる茶区で、雲南省北部・四川省東部・貴州省・重慶市に跨り(またがり)ます。

標高1,000~1,500mの高山地帯で、平均気温は15~20度ほど。

程よい雨量があり、緑茶・黒茶・紅茶ともに生産されますが、雲南普洱茶(うんなんぷーあーるちゃ)が特に銘産です。

華南茶区

華南茶区は、中国の最南に位置する標高1,200m前後の地域です。

広東省・福建省・広西省・台湾に跨り(またがり)ます。

平均気温は18~25℃と温暖で、雨量がとても多い恵まれた茶区です。

多種多様なお茶が栽培されていますが、福建省は青茶(烏龍茶)の発祥の地です。

鉄観音(てつかんのん)や武夷岩茶(ぶいがんちゃ)が有名です。

江南茶区

四大茶区の中で最も大きく、全国生産量の半分以上を占めます。

長江の中流から下流、江西省・湖南省・浙江省・湖北省などに広がり、標高は700m以下とお茶の栽培地としてはやや低地です。

平均気温は15~20℃、十分な雨量があり、様々な緑茶や紅茶が生産されています。

江北茶区

江北茶区は、最北の茶区です。

長江と黄河に挟まれる地域で、河南省・陜西省・甘粛省・山東省・安徽省・江蘇省に跨って(またがって)います。

やや低地で、平均気温は15℃前後、昼夜の寒暖差が激しく雨量は少なめです。

高級な茶葉が多く生産されますが、冷害や乾燥害を受けやすいです。

君山銀針(くんざんぎんしん)といった黄茶(きちゃ)や、六安瓜片(ろくあんかへん)といった緑茶が生産されます。

代表的な茶産地

中国内には6つほど、代表的な茶産地があります。

浙江省

中国の東海岸に位置する浙江省(せっこうしょう)は、中国トップクラスの茶産地です。

年間の平均気温は15℃前後、年間の平均降雨量は約980~2000mm。

緑茶の伝統産地であり、「龍井茶(ろんじんちゃ)」が特に有名です。

安徽・江蘇・山東省

四大茶区のひとつである江北茶区に位置します。

年間の平均気温は15℃前後、降雨量は1,000mm程度と、雨量が少ないのが特徴です。

安徽省・江蘇省・山東省では、主に緑茶が生産されます。

安徽省(あんきしょう)では、とくに「キーマン」という高級紅茶が有名です。

湖北・陜西・江南省

中国中央部、標高700m程度の山間地に位置する茶産地です。

平均気温はおおよそ13~20℃、平均降雨量は1,000~1,500mm程度。

緑茶・紅茶・青茶を主に生産しています。

江西・湖南・広東省

中国南部に広がる茶産地です。

年間の平均気温は15~20℃前後、平均で年間1,000~1,800mmの降雨量があります。

紅茶と緑茶の栽培が盛んです。

広東省の南に位置する香港は、かつて中国茶輸出の経由地となった歴史があります。

現在でも、中国各地の希少なお茶が集まる名所とされています。

四川・雲南・貴州・江西省

中国中央部~南部にかけて広がる地域で、中国最古の茶産地とされています。

一部に盆地もありますが、比較的標高が高く、平均気温は15℃前後、降雨量は1,000mm程度です。

紅茶や緑茶、黄茶、黒茶などを生産しています。

福建省・台湾

中国南東部の沿岸に位置する福建省は、烏龍茶の発祥の地です。

標高は300~700mほどと比較的低地で、温かな森林地帯となっています。

一方、台湾は標高1,000m級の高地となっており、高級烏龍茶の産地として有名です。

まとめ

中国はとても広いですが、中央部から東部にかけて、広い地域で盛んにお茶が生産されています。

中国茶は種類の多さも魅力なので、ぜひこの機会に色々な産地のお茶を飲み比べてみては?

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山年園ブログ編集部
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