お茶の中でも、特に区別が難しいのが日本茶。
家庭に浸透している割に、どのお茶を飲んでいるか知らないという方も多いのでは?
この記事では、よく混同しがちな煎茶と玉露の違いについて解説します。
煎茶と玉露の違いについておさらい
どちらも日本茶でチャノキの葉を使った緑茶の一種ですが、大きな違いはチャノキの栽培方法にあります。
特色をそれぞれご紹介します。
煎茶とは?
煎茶は、新芽が出てから摘み取りまで、日光にあてて育てたチャノキを乾燥させたお茶です。
日本における緑茶の中で、もっともよく飲まれているお茶です。
一般的に、煎茶は新芽の茶葉を使います。成熟した茶葉を使ったものは「番茶」として区別します。
煎茶には、最初に摘んだ茶葉を使う「一番茶(新茶)」から順に「二番茶」「三番茶」と時期によって種類が分かれます。
収穫時期が遅くなるほど、価格は安くなります。
煎茶の銘柄で有名なのは、埼玉県の「狭山煎茶」、静岡県の「掛川深蒸し茶」、京都府の「宇治煎茶」などです。
玉露とは?
玉露は、チャノキの新芽の出始め、または茶摘みの約3週間前から日光を遮って育てた茶葉を使い、それを乾燥させたお茶です。
葦簀(よしず)などを使ってチャノキを覆う被覆(ひふく)栽培という方法がとられます。
日光の遮光率は初めは約70%で茶摘前に90%以上の遮光率にします。
煎茶とは違う独特の味わいが生まれますが、栽培に手間がかかることから、煎茶に比べると玉露は値段が高めです。
有名な玉露の銘柄は、静岡県の「朝比奈玉露」、三重県の「伊勢玉露」、京都府の「宇治玉露」(国内最大の玉露の産地)、福岡県の「八女玉露」などです。
煎茶と玉露の違い<味の違い>
煎茶と玉露は、味にも違いがあります。
煎茶の味
煎茶で使われている茶葉は日光に当てて栽培されているので、光合成によってテアニンという成分がカテキンに変化して、渋みが生まれます。
甘みと渋みのバランスがよく、スッキリとさわやかな味わいが特徴です。
玉露の味
玉露で使われる茶葉は、日光を当てずに栽培しているので、光合成があまりされておらず、テアニンを多く含み、カテキンが少ないのが特徴。
そのため、うまみと深いコクが味わえます。
煎茶と玉露の違い<入れ方の違い>
煎茶と玉露には、それぞれ適した入れ方があります。
特にお湯の温度と蒸らす時間がポイントです。それぞれ解説します。
煎茶の入れ方
煎茶は、熱いお湯を使って入れましょう。
一般的な煎茶は80℃、上煎茶は70℃くらいが適温とされています。
お湯を注いだあとは、約1分間蒸らしてから飲みます。
玉露の入れ方
玉露は、人肌まで冷ましたぬるめのお湯を使います。
50〜60℃くらいが適温とされています。
注いだ後は、約3分間じっくり蒸らしてから飲んでください。
こうすることでお茶の味を引き出せます。
当社おすすめの煎茶と玉露
最後に、当社おすすめの煎茶と玉露をご紹介します。
おすすめの煎茶
とげぬき地蔵茶
とげぬき地蔵茶は、日本が誇る最大のお茶生産地、静岡県の掛川・東山・富士東の茶葉を使っています。
香ばしい香りと甘み・渋み・ほろ苦さが特徴。当店山年園の限定商品です。
茶葉タイプ
ティーパックタイプ
参拝茶・掛川深蒸し茶セット
当店の看板商品の巣鴨参拝茶と静岡県の掛川の深蒸し茶のお得なセットです。
参拝茶はとげぬき地蔵茶と同じく、当店の契約産地である静岡県の掛川・東山・富士東の茶葉を使っています。
深蒸し茶は、掛川市の主流となっているお茶です。甘くて濃厚な味わいが特徴です。
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おすすめの玉露
宇治産 玉露茶
当社の玉露は、有名な玉露の産地、京都府宇治で栽培された最高級の玉露。
玉露独特の甘みとコクが口いっぱいに広がります。
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まとめ
いかがでしたか。
今日を機会に、自宅で飲んでいるお茶、お店で飲んでいるお茶は一体煎茶か玉露なのか、考えながら飲んでみると、今まで以上に日本茶を楽しく飲めるかもしれません。
この記事が煎茶や玉露について学びを深めるきっかけになれば幸いです。
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